1994年3月16日
有害廃棄物のモニタリングに関する研究
平成2〜4年度
国立環境研究所特別研究報告 SR-16-'94
有害化学物質による環境汚染源として,質的,量的に大きく変化している廃棄物処理が注目を集めており,国際的にも国内的にも有害廃棄物の適正管理が強く求められている。本報告書は,有害廃棄物処理がもたらす環境リスクの管理システムを確立する上で基礎となるモニタリング手法を開発し,有害廃棄物処理に伴う環境汚染の可能性を明らかにする目的で行われた特別研究の最終報告書である。報告書では,まず有害廃棄物の流れに沿って,環境リスクをもたらす恐れがある要因を体系的に整理した。次に,室内実験や実施設での実験によって塩素系廃棄物の焼却処理に伴う有害化学物質の挙動を解明するとともに,埋立処分地浸出水中の多様な化学物質の分析を行い,有害廃棄物の焼却処理と埋立処分に伴う環境リスクの可能性を検討した。さらに,有害廃棄物処理に伴う環境リスクの新たなモニタリング方法として,各種バイオアッセイ手法の適用を試みた。
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