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1994年3月16日

トリクロロエチレン等の地下水汚染の防止に関する研究
平成2〜4年度

国立環境研究所特別研究報告 SR-15-'94

表紙
SR-15-'94 [2.3MB]

 トリクロロエチレンなどの揮発性有機塩素化合物による土壌・地下水汚染は,先進国共通の環境汚染として修復の急がれている課題である。ただ土壌・地下水汚染の調査に始まる一連の浄化対策には膨大な経費がかかるため,効率よく汚染物質を除去するには,地下での汚染物質の存在状況を的確に把握し,その存在状況にあった適切な浄化対策技術を用いる必要がある。本報告書は,揮発性有機塩素化合物による土壌・地下水汚染の浄化対策を効率よく実施するための手順を明らかにすることを目的に実施した特別研究の最終報告書である。報告書では,最初に表層土壌ガス調査とボーリング調査を組み合わせた汚染物質の存在状況把握手法について述べている。さらに,浄化対策技術として汚染土壌の除去,地下水の揚水と土壌ガス吸引技術などをいくつかの汚染現地に適用して,それぞれの汚染物質除去効率を評価し,効率的な対策技術の組み合わせや対策手順について記している。

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