2018年6月29日
木漏れ日便り
5月の末から6月にかけて、環境研構内のあちこちで、クリの木が花を咲かせます(写真1)。長い穂にたくさんついているのは雄花。穂のつけねあたりに小さくついている雌花(写真2)が大きくなって栗の実ができます。むせるような花のにおいに誘われ、蜜や花粉を求めていろいろな虫がやってきます。写真3はルリシジミ。翅を広げると瑠璃(るり)色がきれいなチョウです。写真4のハエの1種はメタリックに輝いています。写真5のヨツスジハナカミキリのような大物も来る一方、写真6では本当に小さい、体長2ミリほどの虫が花粉を食べています。ケシキスイ(芥子木吸)という仲間の1種のようです。こんな虫から見ればクリの花は巨大な宴会場でしょうか。
(竹中明夫)






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