編集後記
この4月に初めてニュース編集委員に任命された。さっそく,一人前の編集委員への訓練の場を与えられたのかどうかは定かでないが,編集後記の執筆を命ぜられた。
ところで,編集委員になると,これまでよりもじっくりとニュースの原稿を読むことになる。もちろんそれが主要な仕事なのだが,化学や生物にあまり縁のなかったものにとって,そういった分野の専門家による原稿は非常に難解である。
さて,本号の研究ノートでは,オゾンと酸性雨にかかわる研究が紹介されている。地球環境問題に関連してしばしば脚光を浴びる分野であるが,今回紹介されているような基礎的な研究の積み重ねが重要であることは言うまでもない。今後の研究の発展に期待したい。
清水英幸氏による「科学技術庁関連予算等による研究の現状」の中に示されている表は,研究所の研究内容の一つの側面を表しており,私たち所員にとっても参考になる資料である。(S.S)