1995年3月31日
宮床湿原の生態系構造
国立環境研究所研究報告 R-134-'95
尾瀬ヶ原の北側の福島県南会津地方には,数haから数十haの小規模の湿原が点在している。その一つ,宮床湿原は,人の訪れることも少ない面積6.5haの小さな泥炭地湿原である。しかしここでの多面的な研究から,湿原生態系の成り立ち,変遷についての多くの情報が得られた。本報告書の内容は,湿原の環境,動植物相と生物間相互作用,水生生物の多様性,そして土壌の4つに大別でき,13編の報文が納められている。湿原には欠かせない高等植物の研究を含んでいるのは勿論であるが,本書の特色は,湿原を水と多様な生物で構成される「生態系」として扱ったことにある。
また連続観測や定期調査による地下水の挙動の解明や,藻類やユスリカ類など微小な生物の多様性の解明など,これまでの湿原研究で見過ごされた点についても補っている。なお本報告書は,平成3年度から進められている特別研究「湿原の環境変化に伴う生物群集の変遷と生態系の安定化維持機構に関する研究」の成果の一部をまとめたものである。
関連新着情報
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2025年12月25日
熱帯泥炭地は温室効果気体の巨大排出源である
~排出量推定法の開発と排出削減への貢献~(北海道教育記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会、筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、京都大学記者クラブ同時配布) -
2023年9月26日
冬季の湿原におけるメタン排出推定値の精度向上
湿原モデルは北方湿原からの冬季メタン放出量を過小評価していた(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) -
2023年3月2日
溶存N2Oの同位体分析を用いて泥炭湿地上のオイルパームプランテーション排水路の温室効果ガスN2Oの生成・除去機構を解明
-豊富な有機物による還元作用によってN2O間接排出を抑制している可能性-(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、文部科学記者会、科学記者会、兵庫県教育委員会記者クラブ、兵庫県中播磨県民センター記者クラブ同時配付)
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2003年2月20日福井県敦賀市 中池見湿地総合学術調査報告国立環境研究所研究報告 R-176-2003
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(複雑な生態系監視のための高度リモートセンシング手法−湿地のスペクトル指数、ミクセル分解、分類) 国立環境研究所研究報告 R-141-'99 -
1997年3月31日湿原の環境変化に伴う生物群集の変遷と生態系の安定化維持機構に関する研究
平成3〜7年度国立環境研究所特別研究報告 SR-22-'97
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