1994年3月31日
自由記述法による生活環境に関する地域住民の意識の調査と分析
国立環境研究所研究報告 R-132-'94
自由記述法というのは,アンケート調査において回答者に意見あるいは連想を自由な形式で書いてもらう方法である。この方法は,調査者が問題について持っている認識枠に制約されない回答が得られることと,調査者の設問の意図を回答者に読み取られることがないことが大きな特徴であるである。当然ながら,回答結果の解析にはそれなりの仕掛を要する。まず,回答中の文や句を単語に分解して,もともと単語で回答されたものと合わせて,単語の出現する頻度を調べる。
また,クラスター分析という方法で得られた単語をグループに分けて,語のグループの意味付けをする。さらに,この報告に含まれる公害苦情の調査のように回答がしばしば長文になって,内容としても複雑な構造をもつものについては,回答文そのものの意味と構造を読み取って分析することも行う。調査対象は,東京で行った都市生活型公害に対する意識と,当所にほど近い霞ヶ浦の湖岸の人々の湖についての意識である。
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