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1991年3月20日

Development of an intelligent decision support system for environmental modeling and planning
(環境のモデリングと計画のための知的意志決定支援システムの開発)

国立環境研究所研究報告 R-128-'91

表紙
R-128-'91 [2.4MB]

 近年、急速な都市化による広域的な環境変化や地球規模の環境変動が世界的な問題となってきているが、この種の変化は気圏、水圏、地圏、生物圏、社会経済圏等の広範囲な領域にまたがった複雑な現象である。これらの問題を取り扱うためには、観測データや社会・経済データなどの数値データのみならず、専門家の知識と判断といった主観的、定性的情報をも随時取り込みながら広域的な環境の変動を予測していく必要がある。

 本報告書では、専門家が持っている知見をファジィ集合論を用いて数量的に表現し、予測モデル作成の過程で有効に利用する手法について述べている。また、各種領域の専門家の知識を系統的に収集し活用するために、計算機を利用した対話型予測支援システムを開発し、それを大気汚染等の環境問題の解析に適用して、支援システムの有効性を検討した結果が示されている。