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「都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究」の全体構成

 本研究は以下の2課題に沿って平成10〜12年度にかけて実施されました。

課題1 VOCの発生源別, 成分別,地域別排出量に関する調査・研究

VOCの発生量推定手法に関する研究

 VOC発生源に関して,(a)固定発生源のうち,塗料・溶剤関連,(b)移動発生源のうち自動車排出ガス,(c)自動車燃料供給系からの蒸発発生−の3分野について,成分別・地域別の排出量推定を行い,全国の発生総量の種類別内訳を推定しました。

自動車関連のVOC発生量の推計に関する研究

 自動車関連について,(a)排ガス中のVOCなど各種成分の排出量,(b)燃料供給系からのVOC蒸発排出量の推定,(c)自動車トンネル内外の実測濃度の計測,をもとに成分別の排出係数の推定を行いました。

課題2 VOCの環境動態とモデル評価に関する調査・研究

風洞実験による沿道大気汚染の実験・研究

 自動車排ガスによる沿道大気汚染について,(a)道路幅,建物高さ,大気安定度による影響,(b)複雑な道路構造の影響に関する基礎的検討,(c)沿道大気汚染濃度分布の予測手法の検討−等を調べるため風洞実験を実施しました。

環境大気中におけるVOCの挙動解明に関する研究

 環境大気中におけるVOCの動態把握を目的として成分の自動測定を行い,(a)関東地域とメキシコ市の地域比較,(b)関西地域における春季大気汚染およびVOCについての数値モデルを用いた検討を行いました。東アジアを対象に(c)広域大気汚染解析を実施しました。また国内における大気汚染濃度の経年的な変化傾向を調べるため,20年間にわたるトレンド解析も行いました。

 この研究は平成10〜12年にかけて,以下の組織・スタッフ(当時)により実施されました。

研究担当者

  • 地域環境研究グループ
    森田昌敏,若松伸司,上原清,田邊潔,近藤美則,森口祐一,櫻井健郎,松橋啓介,松本幸雄,小林伸治
  • 大気圏環境部
    菅田誠治,畠山史郎,酒巻史郎,杉本伸夫,松井一郎
  • 化学環境部
    相馬悠子
  • 研究協力者
    大原利眞(静岡大学),外岡豊(埼玉大学),森川多津子((財)日本自動車研究所),泉川碩雄,石井康一郎,星純也(東京都環境科学研究所),神成陽容,馬場剛((財)計量計画研究所)