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2018年4月24日

アジアにおけるさらなる研究協力に向けて

NIES国際フォーラムレポート

ポスターセッションの様子
写真1:ポスターセッションの様子。(右は解説している篠原主任研究員(地域環境研究センター))

ポスターセッション

フォーラム開催中は、ポスターセッションも行いました。各国から参加した総勢23名がそれぞれの研究テーマについて発表しました。発表者も来場者も熱心に意見交換をしていました。
一部のポスターの内容は第3回NIES国際フォーラムのウェブサイトで見ることができます。(英文のみ)
http://www.nies.go.jp/i-forum/posters/index.html

写真2:吉岡研究員(福島支部)
写真3:二見特別研究員(気候変動戦略連携オフィス)

共同声明~持続可能なアジアの未来のための協働~

全セッションを終えた後、まとめとして今後の研究活動の協働へ向けた共同声明を発表しました。国立環境研究所、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構、アジア工科大学院、マレーシア工科大学、マレーシア森林研究所の5つの機関が合意しました。共同声明では次の3点が強調されています。 (1)気候変動問題においては適応的な指標と緩和的な指標が喫緊の解決策として考慮される必要がある。 (2)アジアの研究機関のネットワーク強化と国際的かつ、セクターをまたぐような研究プログラムによって連携を拡大する必要がある。 (3)政府機関、市民団体、産業界と緊密に協働することが重要である。 今後も様々な研究領域における課題解決のために研究イニシアティブとネットワークの確立を目指すことを示しました。

写真4:共同声明発表の様子
写真4:共同声明発表の様子

終わりに

3回目となるNIES国際フォーラムが終了しました。田中企画部長による閉会の挨拶では、持続可能な社会実現に向けて、少しでも早く行動していくことが重要であり、このフォーラムが科学者、政策決定者、NGO、企業など様々な関係者をつなぐコンソーシアムとなることへの期待を添えて、会の結びとしました。
今回の会議では、発表者を含め約150名もの参加がありましたが、参加者それぞれが今後それぞれの専門性を活かして行動していくことがアジアの持続可能な未来の実現に貢献するでしょう。

(文・杦本友里(研究事業連携部門)・芦名秀一(企画部国際室))
(写真・成田正司(企画部広報室))