データのダウンロード
CONTRAIL(Comprehensive Observation Network for TRace gases by AIrLiner)プロジェクトのフラスコサンプリング観測によるユーラシア大陸上空の大気微量気体の濃度データである。サンプル空気は日本航空(JAL)の旅客機に搭載された自動サンプリング装置(ASE: Automatic air Sampling Equipment)や手動サンプリング装置(MSE: Manual air Sampling Equipment)を用いて採取される。
概要
作成者
|
町田 敏暢*1(orcid.org/0000-0003-3312-8775), 松枝 秀和*2, 澤 庸介*3, 丹羽 洋介*1(orcid.org/0000-0002-7600-9816), 坪井 一寛*4,*3, 石島 健太郎*3, 勝又 啓一*5,*6, 村山 昌平*7, 森本 真司*8, 後藤 大輔*9, 青木 周司*8, 笹川 基樹*1
*1 国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 *2 獨協大学 *3 気象庁 気象研究所 *4 気象庁 大気海洋部 *5 国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター *6 現所属:高千穂化学工業株式会社 *7 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 *8 東北大学大学院理学研究科 大気海洋変動観測研究センター *9 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 |
データ公開日
|
2023/07/25
|
データ提供期間
|
1993/04/23 - 2022/12/14
|
データ提供機関
|
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp |
DOI
|
|
ファイル形式
|
テキスト
|
データ容量
|
3.83 MB
|
バージョン
|
ver.2024.1.0 (最終更新日: 2024/08/23)
|
データセットの言語
|
英語
|
このデータを利用した論文
|
Mahalo Buttonについて |
データセット
観測項目
|
CO2、CH4、SF6の大気濃度
|
観測期間
|
1993年4月23日開始 (継続中)
|
測定方法
|
サンプル空気は自動分析装置によってそれぞれの測定器に導入される。CO2濃度は非分散型赤外線分析計(NDIR; LI-6252またはLI-6262, LI-COR)、CH4濃度は水素炎イオン化検出器を備えたガスクロマトグラフ(Agilent 5890または7890A, Agilent Technologies Inc.)、SF6濃度は電子捕獲型検出器を備えたガスクロマトグラフ(Aglient 6890, Agilent Technologies Inc.)によって測定される。
|
計算方法
|
サンプル空気中のCO2濃度、CH4濃度、SF6濃度は、測定器の出力と4本の標準ガスの濃度の関係を最小二乗法によって近似した2次曲線を使って計算される。それぞれの成分の標準ガスの値はNIES09 CO2スケール、NIES94 CH4スケール、NIES01 SF6スケールに基づいている。
|
キーワード
|
【GCMD_Platform】
Aircraft > AIRCRAFT
【GCMD_Science】Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Carbon and Hydrocarbon Compounds > Carbon Dioxide
【自由記述】Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Carbon and Hydrocarbon Compounds > Methane 二酸化炭素、CO2、メタン、CH4、六フッ化硫黄、SF6、航空機、B777-200ER、B777-300ER、B787
|
更新履歴
|
【2024/08/23】
CO2とCH4のデータを公開。ver.2024.1.0.
【2023/07/25】2024.1.0よりSF6のデータを追加 CO2とCH4のデータを公開。ver.2023.1.0.
|
謝辞
謝辞
|
CONTRAILプロジェクトの観測は日本航空株式会社、ジャムコ、JAL財団の多大な支援を得て行われています。また、CONTRAILプロジェクトは環境省・地球環境保全試験研究費(地球一括計上)(環0653、環1151、環1652、環2151)のもと実施しています。また、このユーラシアにおける観測は、文部科学省のグリーン北極気候変動研究事業、ArCSおよびArCS IIプロジェクトの支援を受けています。
|
参考文献
参考文献
|
Matsueda, H., T. Machida, Y. Sawa, Y. Niwa (2015), Long-term change of CO2 latitudinal distribution in the upper troposphere, Geophys. Res. Lett., 42, doi:10.1002/2014GL062768.
Machida, T., H. Matsueda, Y. Sawa, Y. Nakagawa, K. Hirotani, N. Kondo, K. Goto, N. Nakazawa, K. Ishikawa and T. Ogawa (2008), Worldwide measurements of atmospheric CO2 and other trace gas species using commercial airlines, J. Atmos. Oceanic Technol., 25(10), 1744-1754, doi:10.1175/2008JTECHA1082.1.
Matsueda, H., T. Machida, Y. Sawa, Y. Nakagawa, K. Hirotani, H. Ikeda, N. Kondo, and K. Goto (2008), Evaluation of atmospheric CO2 measurements from new flask air sampling of JAL airliner observations, Pap. Meteorolo. Geophys., 59, 1-17, doi:10.2467/mripapers.59.1.
Umezawa, T., T. Machida, K. Ishijima, H. Matsueda, Y. Sawa, P. K. Patra, S. Aoki, and T. Nakazawa (2012), Carbon and hydrogen isotopic ratios of atmospheric methane in the upper troposphere over the Western Pacific, Atmos. Chem. Phys., 12, 8095-8113, doi:10.5194/acp-12-8095-2012.
Matsueda, H., H. Y. Inoue, and M. Ishii (2002), Aircraft observation of carbon dioxide at 8-13 km altitude over the western Pacific from 1993 to 1999, Tellus, 54B,1-21, doi:10.3402/tellusb.v54i1.16645.
Sawa, Y., T. Machida, H. Matsueda, Y. Niwa, K. Tsuboi, S. Murayama, S. Morimoto, S. Aoki (2015), Seasonal changes of CO2, CH4, N2O, and SF6 in the upper troposphere/lower stratosphere over the Eurasian continent observed by commercial airliner, Geophys. Res. Lett., 42, doi:10.1002/2014GL062734.
|
利用規約*
*当サイトをご利用いただいた場合は、本利用規約に同意いただいたものとさせていただきます。
本データセットの作成者(以下、作成者)は、本データセットの二次的利用を希望する者(以下、利用者)に対し、以下の条件のもとで本データセットの二次的利用を許諾する。
許諾の範囲
|
利用者は、本データセットの内容を改変することなく第三者に再配布すること、および、本データセットをもとにして新たに知的生産物 (以下、派生物) を作成して公表することができる。
|
配布の条件
|
本データセットを第三者に再配布する場合、有料で販売してはならない。
本データセットを本利用規約に基づいて第三者に再配布した場合、再配布されたデータセットにも本利用規約が適用される。 利用者は、再配布に際し、再配布により本データセットを受け取る者に対し、本データセットの原配布元のURL、本データセットが本利用規約のもとで提供されていること、および、本データセットは作成者によって随時更新されていることを通知しなければならない。 |
最新版の利用
|
利用者は、特別の理由がない限り、本データセットの最新版を利用しなければならない。
|
出典の明記
|
利用者は、派生物に、その派生物が本データセットを利用して二次的に作成されたものであることを明記しなければならない。
ただし作成者は、利用者に対し、派生物から出典の記載を削除するように要求することができる。その場合、利用者は、合理的に実施可能な範囲で、派生物から出典の記載を削除しなければならない。 派生物において本データセットが重要な役割を担っている場合、その派生物の公開前に、利用者は作成者にコンタクトをとり、共著の打診をしなければならない。 派生物における本データセットの役割が小さい場合(例えばインバースモデリングなどの全球解析)、下記に示す出典および作成者への謝辞を記載するのみで良い。 |
引用の書式
|
本データセットを引用する場合は、以下のように表記しなければならない。
町田敏暢、松枝秀和、澤庸介、丹羽洋介、坪井一寛、石島健太郎、勝又啓一、村山昌平、森本真司、後藤大輔、青木周司、笹川基樹(2023)、CONTRAILフラスコサンプリングによる大気微量気体データ、ver.x.x.x*1、国立環境研究所 地球環境研究センター、DOI:10.17595/20230725.001. (参照*2: YYYY/MM/DD)
CONTRAILのフラスコサンプリング観測によるデータを一般的に引用する場合、Sawa et al. (2015)、Matsueda et al. (2015)およびMachida et al. (2008)を引用すること。また、上記の参考文献に挙げられている関連論文を適宜引用することを推奨する(他の関連論文については、http://www.cger.nies.go.jp/contrail/pubs.htmlを参照のこと)。*1 バージョン番号はファイル名に記載されている。 *2 参照年月日は、ファイルをダウンロードした日付を記載すること。 |
利用報告
|
再配布、および成果物の公表が、不特定多数に向けて行なわれた場合、利用者はデータ提供機関にそのことを速やかに報告しなければならない。
|
問題報告
|
本データセットの内容について、不備や誤り、またはその疑いのある記述を発見した場合、利用者は、その情報を速やかにデータ提供機関に報告しなければならない。
|
無保証及び免責
|
作成者およびデータ提供機関は、本利用規約に基づく本データセットの利用に関して一切の保証をしない。
利用者は、派生物の内容について、作成者またはデータ提供機関が何らかの保証を与えているかのような表現を、作成者に断りなく行なってはならない。 本データセットの利用によって何らかの損害が生じた場合、いかなる損害であってもすべて利用者が責任を負うものとする。 |