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「循環型社会に対応した廃棄物最終処分技術に関する研究」のあゆみ

 本研究を含む「廃棄物管理の着実な実践のための調査・研究」は循環型社会・廃棄物研究センター発足(2001年4月)以来、以下の課題について実施されています。

課題1「最終処分場容量増加技術開発および適地選定手法の確立に関する研究」

(平成13〜18年度)
サブテーマ1:最終処分場の容量増加技術(再生)の開発
サブテーマ2:地理情報を用いた廃棄物最終処分場の適地選定

既存処分場を再生する場合の環境影響について事前評価と事後評価を行い、その手法開発を行いました。また生活環境に対して与える恐れのあるリスクを地図上で順位付けを行い最終処分場の適地選定を行う手法を開発しました。

課題2「海面最終処分場に関する研究」

(平成13〜22年度予定)
サブテーマ1:海面最終処分場戦略に関する研究
サブテーマ2:海面最終処分場の安定化モニタリングおよび安定化促進

海面・陸上最終処分場のLCI解析や保有水流動解析により、大規模海面処分場の環境負荷特性および安定化特性を明らかにしてきました。さらに、大規模海面処分場の立地促進や安定化技術の開発を進めています。

課題3「最終処分場安定化促進・リスク削減技術の開発と評価手法の確立に関する研究」

(平成13〜22年度予定)
サブテーマ1:安定型処分場における高濃度硫化水素発生機構および対策
サブテーマ2:最終処分場における安定化機構解明
サブテーマ3:安定化促進技術の開発

安定型処分場における高濃度硫化水素発生機構を明らかにし、対策を提案しました。強制通気等による安定化促進技術を開発してきました。現在、微生物や化学的特性を用いたいくつかの安定化診断指標を開発しています。

課題4「バイオアッセイによる循環資源・廃棄物の包括モニタリングに関する研究」

(平成13〜17年度)
サブテーマ:最終処分場における早期警戒システムの開発
複数のバイオアッセイ法による有害物質群を特定する手法を示し、最適な組み合わせを選ぶ方法、リスク管理対策を発動する予防的かつ合理的な基準値を設定する方法を示しました。

課題5「21世紀の新しい最終処分システムに関する研究」

(平成16〜22年度予定)
サブテーマ:高規格最終処分技術システムの開発に関する研究
最終処分量の最少化に対応した21世紀に相応しい最終処分場のあり方、安定化促進を実現できる最終処分場の設計、長期挙動予測のための埋立層反応モデルを開発しています。


これらの研究は以下の組織・スタッフにより実施されてきました。

研究担当者・当時

  • 循環型社会・廃棄物研究センター
    井上 雄三、山田 正人、遠藤 和人、朝倉 宏、阿部 誠、坂内 修、山田 亜矢、Bulent Inanc(現 Botas International Ltd.)、石垣 智基(現 龍谷大学)、毛利 紫乃(現 岡山大学大学院)