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環境イノベーション政策のキャパシティ:萌芽的な気候変動対策技術を事例に(令和 7年度)
Capacity for environmental innovation policy: Cases of emerging climate change options

予算区分
基盤B
研究課題コード
2527CD011
開始/終了年度
2025~2027年
キーワード(日本語)
気候変動,シナリオ ,萌芽技術のガバナンス,政策能力, イノベーション政策
キーワード(英語)
climate change,scenario,emerging technology governance,policy capacity,innovation policy

研究概要

本研究の問いは、環境政策のために必要なイノベーションを加速し、また望ましい方向へ舵取りし、必要に応じて抑制するための環境イノベーション政策の能力はどのような枠組みで理解できるか、その能力をどのように構築・向上し、キャパシティ・ビルディング/ディベロップメントできるか、である。対象技術として、シナリオで重要性が示唆されて萌芽段階にある気候変動対策の二酸化炭素除去(carbon dioxide removal, CDR)、太陽放射改変(solar radiation modification, SRM)を扱う。どちらも論争的であり、舵取りが必須の技術である。研究目的として、(1)環境イノベーション政策能力(environmental innovation policy capacity,EIPC)の枠組みを導出し、(2)専門家アンケートや公知情報を用いて、日本、アジア太平洋、グローバルの3層で計測する。その上で(3)CDR・SRMでどのようなキャパシティ・ビルディングが必要になるかを、グローバル・サウスとノースの両方の文脈で明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

本研究の問いは、環境政策のために必要なイノベーションを加速し、また望ましい方向へ舵取りし、必要に応じて抑制するための環境イノベーション政策の能力はどのような枠組みで理解できるか、その能力をどのように構築・向上し、キャパシティ・ビルディング/ディベロップメントできるか、である。対象技術として、シナリオで重要性が示唆されて萌芽段階にある気候変動対策の二酸化炭素除去(carbon dioxide removal, CDR)、太陽放射改変(solar radiation modification, SRM)を扱う。どちらも論争的であり、舵取りが必須の技術である。研究目的として、(1)環境イノベーション政策能力(environmental innovation policy capacity,EIPC)の枠組みを導出し、(2)専門家アンケートや公知情報を用いて、日本、アジア太平洋、グローバルの3層で計測する。その上で(3)CDR・SRMでどのようなキャパシティ・ビルディングが必要になるかを、グローバル・サウスとノースの両方の文脈で明らかにする。

今年度の研究概要

上記の研究目的を達成するために、本研究では以下の5つの研究実施項目を設定する。
(1)理論枠組みの構築
(2)シナリオの収集と分析
(3)EIPCについての評価軸の設定
(4)EIPC専門家アンケート質問紙調査の開発と実施
(5)EIPC総合評価とキャパシティ・ビルディング政策の検討
本年度は主に実施項目1と2に従事し、トランジション研究やイノベーション研究、政策科学の能力論などを起点に既存の枠組みを整理するとともに、EIPCを先見的に検討するために、シナリオを収集・分析する。

外部との連携

本研究は、東京大学未来ビジョン研究センターの杉山昌広教授を研究代表者として、以下のメンバーが研究分担者として参画する:
白木裕斗(名古屋大学環境科学研究科)
渡辺真吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構地球環境部門(環境変動予測研究センター))
小杉隆信(立命館大学政策科学部)

課題代表者

朝山 慎一郎

  • 社会システム領域
    経済・政策研究室
  • 主任研究員
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