- 研究課題コード
- 2527CD010
- 開始/終了年度
- 2025~2027年
- キーワード(日本語)
- 埋没腐植土壌,土壌有機物,黒ボク土,分解抵抗性,テフラ,炭素貯留
- キーワード(英語)
- buried humic soil,soil orgnic matter,Andosols,resistance of decomposition,tephra,carbon sequestration
研究概要
存在する深さの多くが1m〜数mにある埋没腐植土壌は、これまであまり研究対象となってこなかった。本研究は、火山灰や軽石などの火山砕屑物(テフラ)によって、埋没した土壌のうち、埋没後数千年を経過しても黒色を保ち土壌炭素含量が高い埋没腐植土壌における土壌有機物の分解抵抗性を調べることを目的にした。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
生成年代が異なる国内3地点(鹿児島県等)、国外1地点(ニュージーランド)の埋没腐植土壌について、野外調査、 各種理化学分析、 鉱物分析、 植物珪酸体分析、 炭分析、土壌有機物の構成成分の解析(腐植酸、フルボ酸、ヒューミン各画分への分画、固体13C核磁気共鳴(NMR) 法や液体クロマトグラフィー質量分析法による構造解析等)を行い、埋没腐植土壌の土壌有機物が数千年を経過しても黒色味や分解抵抗性を保っている機作についての解明を目指す。
今年度の研究概要
国内3地点、国外1地点の埋没腐植土壌について、野外調査と試料採取、 各種理化学分析(pH、選択溶解法によるAl、Fe、Siの形態分析、交換性陽イオン量、リン酸吸収係数、メラニックインデックス等)、 鉱物分析(粒径分画、粘土鉱物解析、一次鉱物の顕微鏡観察等)を実施する。
外部との連携
研究代表者:井上弦(東海大農学部)、分担者:林尚輝 大阪公立大学大学院理学研究科
- 関連する研究課題
- 27247 : 地域環境保全分野(ア先見的・先端的な基礎研究)
- : 地域環境保全分野(イ政策対応研究)
課題代表者
村田 智吉
- 地域環境保全領域
土壌環境研究室 - 主幹研究員
- 博士 (農学)
- 農学,地学