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燧ケ岳の噴火が河川、湖沼に残した痕跡に関する研究(令和 7年度)
Research on the traces of the eruption of Hiuchidake on rivers and lakes

研究課題コード
2526NA001
開始/終了年度
2025~2026年
キーワード(日本語)
噴火,洪水,粘土,地図化,土壌,堆積
キーワード(英語)
eruption,flood,clay,mapping,soil,sedimentation

研究概要

火山活動が盛んな地域では、火山噴火のみならずその後の山体崩壊や洪水なども頻発しやすい特徴があるため、こうした様々な二次災害を想定した流域管理が必要となる。本課題ではその一環として、現在は観光地化されているものの、歴史的な人の利用圧が低く、噴火災害等の歴史的情報に乏しい燧ヶ岳流域において、500年前に起きたとされる噴火がもたらした二次災害(洪水)の影響を現地踏査と堆積物の観察・分析から解析するとともに、影響の範囲や規模について地図化することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

燧ケ岳斜面に堆積する土壌および隣接する湖沼底泥試料を採取・分析し、山地-湖沼一帯に堆積する鉱物学的特徴を精査する。500年ほど前に噴出したと考えられている白色粘土堆積物を燧ヶ岳斜面の数か所から採取し、鉱物学的特徴を明らかにする。また、既報に基づき、白色粘土の分布域と想定される山地斜面や河岸における堆積状況の観察と鉛直コア試料の採取と分析を行う。コア試料中の鉱物分析および放射性炭素年代測定から堆積物の堆積年代を推定する。最後に、白色粘土堆積物の流域内における空間分布、氾濫堆積時期を推定しマップ化する。

今年度の研究概要

燧ケ岳斜面に堆積する土壌および隣接する湖沼底泥試料を採取・分析し、山地-湖沼一帯に堆積する鉱物学的特徴を精査する。500年ほど前に噴出したと考えられている白色粘土堆積物を燧ヶ岳斜面の数か所から採取し、鉱物学的特徴を明らかにするとともに、その分布域について現地調査を行う。また、年代測定のため白色粘土層直下の土壌層の採取を実施する。

備考

河川基金一般的助成

関連する研究課題

課題代表者

村田 智吉

  • 地域環境保全領域
    土壌環境研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (農学)
  • 農学,地学
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