- 予算区分
- 3G-2201
- 研究課題コード
- 2224BA012
- 開始/終了年度
- 2022~2024年
- キーワード(日本語)
- 一般廃棄物,排出,収集,感染防止対策,新型コロナウィルス
- キーワード(英語)
- Municipal Solid Waste,Discharge,Collection,Infection Prevention Measures,COVID-19
研究概要
新型コロナウィルス感染症を事例として、感染症流行時における分別区分や家庭内保管や梱包の方法、ごみ集積場の管理、収集作業における飛沫等への曝露防止などの感染防止対策とその効果を科学的な裏付けを持って示し、ごみ収集事業の継続のために必要な事項をまとめる。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
新型コロナウィルス感染症の拡大・収束による、市民のごみ出し行動の変化およびその要因と廃棄物処理システムへの影響を、一時的なものと恒常的なものに区別して明らかにする。公衆衛生や適正処理の観点から、新たな感染症の拡大にも備えた、ごみの排出及び収集のあり方を提示する。
廃棄物の排出・収集作業における感染リスクの評価に向け、唾液・鼻汁等の体液の付着状況の迅速検出手法を確立する。ごみ排出状況および収集作業における体液の存在と作業員等への曝露可能性について明らかにする。
一般廃棄物の収集事業で行われている作業員等の感染防止への取り組みをまとめる。収集車への積み込み作業時における廃棄物に含まれる液体の漏出・飛散と作業員への曝露の状況を明らかにする。以上より感染症流行時において収集事業の継続に必要な感染防止対策をまとめる。
今年度の研究概要
ごみ排出行動の変化が廃棄物処理システムに与える影響について、新型コロナ感染症の感染拡大状況との関連性を整理する。モデル地域のごみの日別排出量より詳細な分析を行う。またごみ排出行動とごみ排出量の因果関係の構造化を試みる。
廃棄物の排出および収集プロセスにおいて、ウイルスへの曝露および感染リスクの評価に向けた試験方法として、唾液および鼻汁等の体液の存在を迅速に検出する拭き取り(スワブ)試料に対する抗原抗体検査および遺伝子検査手法を検討する。
自治体のごみ収集作業の実態を調査する。ごみ集積所などにおけるごみの梱包状態や獣害などによる液漏れ、積み込み時のごみ袋の破裂による飛散など、ごみ収集作業時において感染リスクが生ずる場面を特定し、次年度のために条件設定を行う。
外部との連携
清和成、古川隼士、星子裕貴 (北里大学)
- 関連する研究課題
- : 資源循環分野(イ政策対応研究)