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気候変動適応とSDGsのシナジー・トレードオフの研究(令和 6年度)
Research on synergy and trade-offs between climate change adaptation and SDGs

予算区分
BA
研究課題コード
2424BA001
開始/終了年度
2024~2026年
キーワード(日本語)
気候変動,気候変動適応,シナジー,トレードオフ
キーワード(英語)
Climate change,Climate change adaptation,Synergy,Trade-off

研究概要

SDGsターゲット間のシナジーとトレードオフを包括的に分析するとともに、特に適応、緩和、生物多様性、循環経済といった政策課題に焦点を当て、具体的事例によりこれを明らかにする。これにより、SDGsと環境に関する諸問題の規範的統合を生み出しながら、環境省をはじめとする省庁、自治体、企業等で本研究の成果が実装され、政策や戦略に、SDGsのターゲット間のシナジーとトレードオフが考慮され、国際的にもアジアや国連において知見を打ち出すことで、これが活用されることを目標とする。そして、(1)ステークホルダーにとって理解しやすい形でSDGs達成状況及びシナジーとトレードオフの事例が可視化され、(2)SDGs達成へ向けた変革へのテコとツールが明らかになり、(3)トランスディシプリナリティ研究手法が開発された状態を創出する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

気候変動影響に関する統計データやSDGs Today Japan 掲載の進捗評価指標等を活 用し、統計解析等の手法を用いて気候変動影響とSDGsとの関連について分析する。 これに推進費S-18等による気候変動影響予測結果を適用することで、気候変動が SDGs達成状況に与える影響を評価するとともに、SDGsとのシナジーを考慮した適 応の進め方について整理する。また、気候変動適応とSDGsとの関連について事例ベースの調査・解析を行う。IPBES Transformative Change Assessmentで構築している社会変革性評価の概念的枠組みも参考に、気候変動適応やSDGs 達成に向けて重要とされる社会変革の観点を含めた評価手法の提案を目指す。

今年度の研究概要

気候変動影響とSDGsターゲット指標の関連性を日本全国および都道府県単位で調査する。気候変動影響評価報告書の各影響項目やSDGs のターゲットに関連する経年指標を収集し、相関分析、クラスタ分析等を適用して相互の関係性を定量的、定性的に評価する。SDGs 関連指標はSDGs Today Japan掲載の進捗評価指標も参考にする。気候変動適応とSDGsとの関連について地域スケールの事例を収集し、分析対象の候補を選定する。評価においては IPBES Transformative Change Assessment で構築している社会変革性評価の概念的枠組みも参考にする。

外部との連携

本研究は,慶應義塾大学蟹江教授がリーダーを務める環境研究総合推進費(委託費)「【1-2405】SDGs 達成への変革のためのシナジー強化とトレードオフ解消に関する研究」のサブテーマ2である.

関連する研究課題

課題代表者

肱岡 靖明

  • 気候変動適応センター
  • センター長
  • 博士(工学)
  • 工学
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担当者