- 研究課題コード
- 2125AX004
- 開始/終了年度
- 2021~2025年
- キーワード(日本語)
- 地球環境データ,データベース,研究データ管理,オープンサイエンス,気候変動
- キーワード(英語)
- Global Environmental Data,Database,Research Data management,Open Science,Climate Change
研究概要
地球環境研究センターで実施される研究活動を中心に、長期的な地球環境のモニタリングによる自然科学的観測データや、温暖化に関わる各種研究課題・事務局・オフィスから生産される地球環境研究成果や地球環境情報などを整備し、データベース化して所内外の関連研究者や一般へ広く提供・発信する。また、研究データのオープン化および利活用を促進するための研究データ管理・公開基盤を開発・改良・長期運用を行う。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
運用中のデータ公開基盤である地球環境データベースGED(Global Environmental Database)を通じ、地球環境センターが実施する地球環境モニタリング事業による長期観測データをはじめ、各種研究課題によって生成・収集されたデータ(観測データ、モデル解析データ、それらの内容を表すメタデータ等)のデータベース化を進め、効率的な公開を推進する。公開データの拡充をはかるとともに、データの検索とダウンロード(利用規約の適用を含む)、速報値閲覧(わかりやすいグラフ表示)、解析支援(トレンド解析や流跡線解析などのツール提供)、各種地球環境関連研究のデータ紹介などの利用者支援を行う。特に、デジタル識別子を付与してデータ公開を行うことにより、データ流通を促進するだけでなく、学術雑誌のデータ公開ポリシーへの対応や、データ引用数の集計を可能とする。また、第4期に開発を進めた研究データ管理システムRDMS(Research Data Management System)を活用し、研究現場における研究データ管理を支援するとともに、GEDと連携させることでデータ公開をスムーズにし、データ利活用・研究連携を促進する。そのために必要な基盤(データベース、Webアプリケーション、サーバ類)の安全で効率的な管理運用と必要に応じた更新を行う。所内外・国内外の研究データ関連の組織・活動と緊密に連携し、時代の流れに沿った研究データ基盤やポリシーについて検討し、地球環境データに最適なやり方での実装を進める。
今年度の研究概要
データベース・ツール・サーバー類の効率的な管理運用と必要に応じた更新を行う。開発中の研究データ管理システムRDMSは、プロトタイプ版の運用を継続しつつ、さらに管理機能を拡充すると共に、所外の共同研究者によるアクセスを想定したセキュリティの検討および実装を進める。加えて、所内外の関係機関・部署と協力し、研究データへのDOI付与をはじめとした、学術情報のオープン化推進のための普及啓蒙活動を計画的に実施する。
外部との連携
国立環境研究所は2015年に日本生態学会と協定を取り交わしており、本事業でも、日本長期生態学研究ネットワーク(JaLTER)の支援をはじめ、生態学および生物多様性学における学術情報のオープン化に向けた取組みに連携協力している。また、ジャパンリンクセンター(JaLC)が設立した「研究データ利活用協議会(RDUF)」での活動、ROIS-DS(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)との共同研究、大学ICT推進協議会(AXIES)のプロジェクト参加等を通じ、学術情報のオープン化推進を目指した、他の学術団体・研究機関との連携も積極的に進めている。
備考
旧課題コ−ド:1621AQ001
- 関連する研究課題
- : 地球システム分野(ウ知的研究基盤整備)