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災害時における迅速な衛生学的水質評価を可能にする遺伝子定量法の開発(令和 6年度)
Development of a gene quantification method for rapid hygienic water quality assessment in disaster situations

予算区分
AN 所内公募B
研究課題コード
2425AN001
開始/終了年度
2024~2025年
キーワード(日本語)
遺伝子定量,簡易分析,ふん便汚染,病原性細菌
キーワード(英語)
Gene quantification,Simple analysis,Fecal pollution,Pathogenic bacteria

研究概要

ふん便汚染指標菌「大腸菌」や病原性細菌の遺伝子量を採水現場でも迅速に定量可能な新手法を開発し、災害時における衛生学的水質評価を可能にする。タブレット端末を遺伝子検出のための比色分析装置として活用する事で、災害時に求められる性能を確保しながら、導入コストの低減化を図る。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究では、(1) PCR法などを利用した大腸菌/病原菌遺伝子の増幅、(2) 増幅遺伝子を含む反応液の発色、(3) タブレット端末を用いた比色分析による増幅遺伝子の検出を組み合わせるアイデアにより、採水現場で利用可能かつ低導入コストな遺伝子定量法を開発する。具体的な内容としては、タブレット端末による画像取得用アタッチメント・データ解析アプリの開発、大腸菌/病原菌遺伝子の増幅・検出系の最適化、オンサイトで利用可能な簡易DNA抽出法の検討、開発手法を利用した遺伝子定量マニュアルの作成について取り組む。

今年度の研究概要

本年度は、(1) ふん便汚染指標菌「大腸菌」や災害時にリスクが高まる病原性細菌遺伝子の特異的増幅条件を決定する。加えて、水道原水相当のふん便汚染レベルを評価可能な手法としての確立を目指し、その性能を満たすための(2) 比色分析に適した高感度・低ノイズな発色試薬の決定、(3) タブレット端末用アタッチメントの構造・配色の決定を主な内容として取り組む。

外部との連携

富山高等専門学校、徳山工業高等専門学校

課題代表者

青木 仁孝

  • 地域環境保全領域
    環境管理技術研究室
  • 研究員
  • 博士(工学)
  • 工学
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担当者