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殺虫剤に曝露した個体の行動変化はコロニー崩壊を回避させるか(令和 5年度)
Do individual-level behavioral changes caused by insecticide exposure affect colony collapse?

研究課題コード
2324CD002
開始/終了年度
2023~2024年
キーワード(日本語)
社会性昆虫,殺虫剤,アリ
キーワード(英語)
social insect,insecticide,ant

研究概要

真社会性生物では、コロニーにとっての有害因子をもつ個体と他のコロニーメンバーとの行動的な相互作用が変化し、結果的にコロニーの崩壊リスクを低減することが示唆されている。殺虫剤の曝露も個体レベルの行動変化を引き起こす一方、そのような行動変化が個体間の相互作用やコロニーの存続/崩壊に与える影響については知られていない。本申請課題ではアリ類を対象とし、殺虫剤に曝露した働きアリの行動変化に着目することで、コロニーレベルにおける殺虫剤の作用機序について理解を深める。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

殺虫剤の曝露によるコロニーメンバー間の相互作用の変化を評価したうえで、コロニーメンバー間における相互作用の変化がコロニーの存続/崩壊に与える影響を評価し、得られた成果について総合的に考察する。

今年度の研究概要

殺虫剤に曝露した働きアリと他のコロニーメンバー間における相互作用の変化を調査するため、殺虫剤を曝露させた働きアリと曝露させていない働きアリにおける個体間の距離や接触頻度を定量し、行動変化に対する殺虫剤曝露の影響を評価する。

課題代表者

瀬古 祐吾

  • 生物多様性領域
    生態リスク評価・対策研究室
  • 特別研究員
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