- 研究課題コード
- 2223MA001
- 開始/終了年度
- 2022~2023年
- キーワード(日本語)
- 鉛,ヒューマンバイオモニタリング
- キーワード(英語)
- lead,human biomonitoring
研究概要
鉛は、加工しやすく古くから利用されてきた金属の一つで、生体に有害な重金属である。これまでに、行政政策によって、国民の血中鉛濃度は低下したものの、より低い濃度でも子どもへの神経発達(特にIQ)への影響が報告されており、さらなるばく露源対策が課題である。しかしながら、現在の鉛のばく露源や血中鉛レベルに関するデータは日本では限定的である。そこで、本課題では日本国内の鉛ばく露の実態を把握するため、1)鉛ばく露の原因となる媒体(食事、土壌、ハウスダスト等)中の鉛濃度および各媒体のばく露係数に関する研究、2)ヒト血中鉛濃度に関するバイオモニタリング調査、3)低濃度鉛ばく露と小児神経発達との関連、4) 成人の鉛曝露と腎機能に関する調査について解析を進め、鉛のリスク評価に資する研究を実施することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
本課題では日本国内の鉛ばく露の実態を把握するため、1)鉛ばく露の原因となる媒体(食事、土壌、ハウスダスト等)中の鉛濃度および各媒体のばく露係数に関する研究、2)ヒト血中鉛濃度に関するバイオモニタリング調査、3)低濃度鉛ばく露と小児神経発達との関連、4) 成人の鉛曝露と腎機能に関する調査について解析を進め、鉛のリスク評価に資する研究を実施する。
今年度の研究概要
当該年度は、引き続き日本国内の鉛ばく露の実態を把握するため、1)鉛ばく露の原因となる媒体(食事、土壌、ハウスダスト等)中の鉛濃度および各媒体のばく露係数に関する研究として、収集済みの試料を活用し、鉛の分析を進める。2)ヒト血中鉛濃度に関するバイオモニタリング調査については、300名程度の参加者のリクルートを行い、試料収集を進め、分析する。3)低濃度鉛ばく露と小児神経発達との関連については、東北コホート調査のデータについて解析を進める。4) 成人の鉛曝露と腎機能に関する調査について、外部機関を連携を進め、鉛のリスク評価に資する研究を実施する。
外部との連携
東北大学、筑波大学
- 関連する研究課題
- : 環境リスク・健康分野(イ政策対応研究)