- 研究課題コード
- 2125FP132
- 開始/終了年度
- 2021~2025年
- キーワード(日本語)
- 地球,気候,環境計測
- キーワード(英語)
- Earth,Climate,Environmental measurement
研究概要
地球表層を構成する大気・海洋・陸域における物理・化学プロセスと生物地球化学的循環の解明、人間活動の影響を受けた地球環境変動とそのリスクの将来予測、その基礎となる現象や気候変動関連物質の観測とデータ利活用、これらに必要となる計測技術の開発やモデリング手法の開発など、地球表層システムの理解と地球環境保全のための調査研究を行う。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
(ア)先見的・先端的な基礎研究として、地球システムの理解と地球環境の持続可能性確保に向けて、地球表層を構成する大気・海洋・陸域における物理・化学プロセスと生物地球化学的循環の解明、人間活動の影響を受けた気候及び地球環境の変動とそのリスクの将来予測、それらに必要となる先端的計測技術やモデリング手法の開発、並びに地球環境保全に関わる政策決定に必要な科学的基盤を提供するための研究を行う。
(イ)政策対応研究として、近年の国内外の政策動向を踏まえて、気候変動の影響が顕著に表れる北極域における研究推進と国際対応を行う。また、気候安定化と持続可能な社会への移行に資する各種の研究成果に基づき、必要に応じて政策立案者等に対し科学的助言を行う。
(ウ)知的研究基盤整備として、地球システム分野における国際的な研究動向を踏まえて、気候変動関連物質を中心とした大気・海洋・陸域における戦略的モニタリング、海洋生物や高山帯への気候変動影響のモニタリング、研究データの整備と利活用の推進、炭素循環・炭素管理に係る国際共同研究や温室効果ガスインベントリ作成に関わる活動の支援、スーパーコンピュータを用いた研究の支援、科学的知見の集約と社会への情報発信等を行う。
今年度の研究概要
自然起源と人間活動の影響を受けた地球表層システムの現象解明と影響評価に必要不可欠な気候変動関連物質やエアロゾル・雲の動態把握、炭素や窒素をはじめとする生命維持に必要な物質の生物地球化学的循環の様々な時空間スケールでの把握に着手する。温室効果ガスなど各種物質のマルチスケールでの動態及び排出・吸収源に関するモデル開発、力学・化学・放射過程など諸過程のモデリングに基づく地球環境システムとしての気候変動の解明と予測、多様な数値モデルを用いたシミュレーションに基づく地球規模での気候変動リスクの評価を行う。国際的な研究動向を踏まえて、気候変動関連物質を中心とした大気・海洋・陸域における戦略的モニタリング等について第5期中長期計画の推進に必要な観測インフラの整備、計測手法の開発、データ利活用の推進に着手する。
課題代表者
三枝 信子
- 地球システム領域
- 領域長
- 博士(理学)
- 理学 ,地学,生物学