- 研究課題コード
- 2222AW004
- 開始/終了年度
- 2022~2022年
- キーワード(日本語)
- 蒸発ガス,キャニスタ,軽乗用車
- キーワード(英語)
- Evaporation gas,Canister,Light vehicle
研究概要
我が国では、自動車から排出される燃料蒸発ガスの排出規制として、走行直後の自動車から蒸発する燃料の量及び停車中の自動車から蒸発する燃料の量(Diurnal Breathing Loss:DBL)の2種類の規制により燃料蒸発ガスの排出抑制を図っている。欧州では、次期自動車排出ガス規制(EURO7)の策定が進められており、燃料蒸発ガス対策としてDBL試験規制値の強化、自動車燃料タンク内に負圧を造り大気中への気化燃料放出を防ぐORVR(Onboard Refueling Vapor Recovery)の導入等が検討されている。今後我が国においても燃料蒸発ガス規制の強化を考えた場合、我が国特有の軽自動車では燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタの容量が小さいこと、車体スペースの制約により ORVRの搭載が難しいこと等によって、EURO7と同等の規制に適合させることが困難になると考えられる。そこで、現在検討されているEURO7の燃料蒸発ガス規制強化案が我が国の自動車に与える影響等を把握することを目的とした調査を行う。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
国内で販売・使用されているガソリンを燃料とする平成30年排出ガス規制に適合する軽自動車1台について、WLTCの4フェーズ:Low+Medium+High+ExtraHighを使用し、車両暖機後のホット条件で4回、暖機前のコールド条件で2回のシャシーダイナモ試験を実施,車両の基本性能を調査する。一方、東京電機大学は、車両のパージバルブ流路に流量計を設置して、走行試験中のキャニスタパージの実態(流量、タイミング)の把握を行う。
今年度の研究概要
国内で販売・使用されているガソリンを燃料とする平成30年排出ガス規制に適合する軽自動車1台について、WLTCの4フェーズ:Low+Medium+High+ExtraHighを使用し、車両暖機後のホット条件で4回、暖機前のコールド条件で2回のシャシーダイナモ試験を実施,車両の基本性能を調査する。一方、東京電機大学は、車両のパージバルブ流路に流量計を設置して、走行試験中のキャニスタパージの実態(流量、タイミング)の把握を行う。
外部との連携
東京電機大学
- 関連する研究課題
- : 地域環境保全分野(イ政策対応研究)
- 26453 : 地域環境保全分野(ア先見的・先端的な基礎研究)
課題代表者
近藤 美則
- 地域環境保全領域
広域大気研究室 - 特命研究員
- 博士(工学)
- システム工学