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新生児期から乳幼児期におけるメチル水銀の曝露評価(令和 4年度)
Methylmercury exposure assessment after birth

研究課題コード
2222MA006
開始/終了年度
2022~2022年
キーワード(日本語)
水銀,メチル水銀
キーワード(英語)
mercury,methylmercury

研究概要

胎児および乳幼児の脳はメチル水銀曝露に対して感受性が高い。そこで本研究では、出生後から乳幼児期におけるメチル水銀の曝露評価を計画する(昨年度からの継続課題である)。まず、1)母乳および離乳食・幼児食のメチル水銀および総水銀量を測定し、新生児〜乳幼児期のメチル水銀の曝露量を計測し、乳幼児期における主要な曝露源を明確にする。2)児の毛髪水銀値より曝露レベルの推移と曝露ピークを明らかにする。3)毛髪水銀値より血中水銀値を推定し、乳幼児期メチル水銀の健康リスクを推定する。以上より、乳幼児期におけるメチル水銀のリスク評価に資する情報提供を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

本研究は出生後のメチル水銀の曝露評価を目的とし、(1)母乳・離乳食・幼児食のメチル水銀曝露量の推定、(2)小児におけるメチル水銀のキネティクスモデルの検証の2つの研究にて構成される。
(1)のうち母乳調査では、300人程度の協力得ることを目標とし検体を収集する(東北大)。検体収集後、母乳および毛髪の水銀分析を実施する(国環研)。 食事調査では、250人程度の協力得ることを目標とし検体を収集する(東北大)。検体収集後、年度内に食事(外注)の分析を行う。これら分析結果から、新生児〜乳幼児期のメチル水銀の曝露量を明らかにし、乳幼児期における主要な曝露源を明確にする。(2)小児におけるメチル水銀のキネティクスモデル解析では、採取済みの小児の血液と毛髪の水銀比の関係を調査し、成人のメチル水銀摂取量の推定で用いられたキネティクスモデルが乳幼児にも適用可能かを検証する。

今年度の研究概要

本研究は出生後のメチル水銀の曝露評価を目的とし、(1)母乳・離乳食・幼児食のメチル水銀曝露量の推定、(2)小児におけるメチル水銀のキネティクスモデル検証の2つの研究にて構成される。
当該年度は、(1)のうち母乳調査において、前年度までに当初計画で達成してない40人程度の追加協力得ることを目標とし検体を収集する。検体収集後、これまでに約300名から収集した母乳(1人あたり初乳、移行乳、成乳(授乳前後)の5検体)および母子の毛髪中の水銀分析を行うとともに、一部試料についてメチル水銀分析を行う。 食事調査では、前年度までに当初計画で達成してない20人程度の追加協力得ることを目標とし検体を収集する。検体収集後、年度内に食事の水銀分析を行う。 (2)小児におけるメチル水銀のキネティクスモデル解析では、採取済みの小児の血液と毛髪の水銀、メチル水銀の分析を実施し、毛髪と血液の水銀比の関係を調査し、成人のメチル水銀摂取量の推定で用いられたキネティクスモデルが乳幼児にも適用可能かを検証する。

外部との連携

東北大学医学系研究科龍田准教授(代表)

備考

単年度ごとに審査、継続が決定、内容の変更はなし (2121KZ002)

関連する研究課題
  • : 環境リスク・健康分野(イ政策対応研究)

課題代表者

岩井 美幸

  • 環境リスク・健康領域
    曝露動態研究室
  • 主任研究員
  • 博士(医学)
  • 薬学,医学,生化学
portrait

担当者