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ヒトへの水銀曝露リスク及びその推移の予測(令和 4年度)
Risk prediction of mercury exposure to humans under Minamata Convention

予算区分
S
研究課題コード
2022BA011
開始/終了年度
2020~2022年
キーワード(日本語)
水俣条約,水銀,健康リスク評価
キーワード(英語)
Minamata Convention,Mercury,Health risk assessment

研究概要

水銀動態の全球モデルから得られた情報を元に水銀曝露に伴う健康リスクとその推移を予測し、気候変動や人為的対策に伴う水銀曝露の時間的・空間的・シナリオ的推移を可視化する。最終的に、成果を水俣条約の有効性評価枠組みの策定や有効性向上に資する施策に貢献する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

水銀曝露による健康アウトカムおよび、水銀の排出から曝露へと至る曝露経路についての既往の研究知見を集約する。優先的に評価すべき曝露シナリオと健康アウトカムの範囲の選定を行う。また、選定範囲においての健康リスクを計算するためのデータ収集とその整理を行う。環境と海産物中の水銀濃度データにもとづき、ヒト集団の水銀曝露量を計算する。水銀濃度データの時空間的な解像度や形式と、ヒト集団の水銀曝露量の計算に必要な水銀濃度データの時空間的な解像度や形式のギャップに対応するための計算アプローチを検討・開発する。さらに、確率的リスク評価手法等を用いて集団における健康アウトカムの分布を算出する。各曝露シナリオ下での健康アウトカムの分布を比較し、健康リスクの推移を計算する。水俣条約にもとづく規制等の有効性を健康リスクの観点から定量的に比較・検討する。

今年度の研究概要

確率的リスク評価手法等を用いて集団における健康アウトカムの分布を算出する。各曝露シナリオ下での健康アウトカムの分布を比較し、健康リスクの推移を計算する。水俣条約にもとづく規制等の有効性を健康リスクの観点から定量的に比較・検討する。

外部との連携

本研究は環境総合推進費の「SII-6-1 人為的活動下での水銀制御・管理技術と健康リスク予測に関する研究」(研究課題代表:京都大学高岡昌輝教授)における分担研究の一つとして実施される。

課題代表者

林 岳彦

  • 社会システム領域
    経済・政策研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学
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