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水温差がもたらす河川生態系の変化−大規模野外操作実験での検証−(令和 4年度)
Response of stream ecosystem to groundwater inputs: Field experiments in large artificial channels

予算区分
河川基金
研究課題コード
2222NA001
開始/終了年度
2022~2022年
キーワード(日本語)
魚類,底生動物,藻類,水温
キーワード(英語)
Fish,Benthos,Algae,Water temperature

研究概要

進行する地球温暖化に対する適応策の検討は、我が国が現在取り組むべき命題の一つである。国交省気候変動適応計画には、河川生態系全体への影響に関する事例不足が指摘されており、これまでの事例も室内実験やモデルによる予測に終始している。本研究では、世界最大規模の野外実験河川と地下水ポンプを用いて、実河川での水温操作実験を行い、長期的な水温上昇の変化が河川生態系全体にどのような影響を及ぼすのかを検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

本調査は、夏季(6〜9月)の高温期に大規模水温操作実験を行い、水温変化が生態系に及ぼす影響を調べる。調査対象は、生物(藻類、底生動物、魚類)、環境要因(栄養塩類濃度、溶存酸素濃度、pH、EC)、生態系機能(一次生産速度、有機物分解速度、二次生産量)である。生態系機能は、DO計を用いた溶存酸素濃度変化量からの一次生産速度推定手法、リターパックを用いた落ち葉分解速度測定、羽化トラップを用いた水生昆虫の羽化量調査で定量化予定である。調査は計4時期を予定している。
1. 事前調査(5月) 2. 夏季水温上昇時調査(6〜7月) 3. 最高水温時調査(8〜9月) 4. 事後調査(10月)
春秋は表層水と地下水温にほとんど差がなくなると予想されるため、これらの時期を水温差のない事前・事後データとして扱う予定である。得られたデータの整理、サンプルの解析を11-1月に行い、2-3月に成果の取りまとめを行う。

今年度の研究概要

本調査は、夏季(6〜9月)の高温期に大規模水温操作実験を行い、水温変化が生態系に及ぼす影響を調べる。調査対象は、生物(藻類、底生動物、魚類)、環境要因(栄養塩類濃度、溶存酸素濃度、pH、EC)、生態系機能(一次生産速度、有機物分解速度、二次生産量)である。生態系機能は、DO計を用いた溶存酸素濃度変化量からの一次生産速度推定手法、リターパックを用いた落ち葉分解速度測定、羽化トラップを用いた水生昆虫の羽化量調査で定量化予定である。調査は計4時期を予定している。
1. 事前調査(5月) 2. 夏季水温上昇時調査(6〜7月) 3. 最高水温時調査(8〜9月) 4. 事後調査(10月)
春秋は表層水と地下水温にほとんど差がなくなると予想されるため、これらの時期を水温差のない事前・事後データとして扱う予定である。得られたデータの整理、サンプルの解析を11-1月に行い、2-3月に成果の取りまとめを行う。

外部との連携

国立研究開発法人土木研究所 森照貴主任研究員(共同)
国立研究開発法人土木研究所 松澤優樹研究員(共同)

課題代表者

末吉 正尚

  • 生物多様性領域
    琵琶湖分室(生物)
  • 研究員
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