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幹細胞を用いた猛禽類・オン・チップの開発と汚染物質影響評価の実現(令和 4年度)
Raptor on a chip with stem cells for the evaluation of environmental pollutants

研究課題コード
2123CD014
開始/終了年度
2021~2023年
キーワード(日本語)
汚染物質,猛禽類,幹細胞
キーワード(英語)
environmental pollutants,raptor,stem cell

研究概要

人類が排出した汚染物質による野生動物への被害が問題となっている。科学的論拠を持った汚染物質対策を進めるためには、野生動物への曝露実験は必須である。一方で、野生動物の個体を用いた曝露実験は非常に困難である。したがって、個体レベルの実験が難しい野生動物研究において代替法の開発は必要不可欠である。本研究では、我が国の生物多様性保全におけるキーストーン種である猛禽類に関して、iPS細胞技術と最新工学技術Bodyon-a-chip技術を融合させ、生体を模した「猛禽類・オン・チップ」を開発することで、猛禽類に対する汚染物質の影響評価の実現を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

2021年度には、猛禽類のiPS細胞の樹立と機能解析を実施する。2022年度には、樹立した猛禽類細胞から肝細胞、神経細胞、腎細胞への分化誘導を試みる。2023年度には、分化誘導細胞を用いた猛禽類-on-a-chipの構築と汚染物質の評価を実施する。

今年度の研究概要

昨年度樹立した細胞の機能解析と分化誘導方法の開発を進める。分化誘導は哺乳類の方法をもととしながら、部分的に改良し、鳥類の分化誘導方法を開発する。

外部との連携

研究分担者:亀井 謙一郎 (ニューヨーク大学アブダビ校, 京都大学高等研究院(iCems) )

課題代表者

片山 雅史

  • 生物多様性領域
    生物多様性資源保全研究推進室
  • 研究員
  • 博士(農学)
  • 農学,生物工学,生化学
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