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東アジアにおけるブラックカーボン排出インベントリの総合的検証と高精度化(令和 4年度)
Comprehensive evaluation of black carbon emission inventories over East Asia

予算区分
基盤C
研究課題コード
2123CD005
開始/終了年度
2021~2023年
キーワード(日本語)
ブラックカーボン,短寿命気候強制因子(SLCF),排出インベントリ,化学輸送モデル,アジア
キーワード(英語)
black carbon,short-lived climate forcers(SLCF),emission inventory,chemical-transport model,Asia

研究概要

ブラックカーボンによる地球環境への影響予測の信頼性向上に貢献するため、世界的にも巨大な排出源であり、不確実性の大きい 東アジアの排出量推計値を定量的に評価し、高精度化することを目的とする。地球温暖化 (CMIP6)や、北極域の環境変動(AMAP)、半球規模大気汚染(HTAP)などを対象とする様々な国際プロジェクトで使用されている最新の排出インベントリおよび将来シナリオを網羅的に対象とし、それぞれの排出量推計値およびその長期傾向の妥当性を独自のモデルと観測を用いて客観的に検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

東アジアにおけるブラックカーボン(BC)の最新の排出インベントリを用いたモデルシミュレーションを行い、観測データと比較し国別排出量推計値の精度を定量的に検証する。本研究では、IPCC第6次報告書をはじめとする様々な国際プロジェクトで使用されている複数の排出インベントリや社会経済シナリオのBC排出量を入力した過去10年程度のモデル計算を行い、各インベントリやシナリオの排出量推計値及びその長期変化の妥当性を評価する。また、季節別に解析を行うことによって、誤差の原因となる排出部門(家庭・産業・輸送部門など)を特定し、インベントリの改善点を見出す。

今年度の研究概要

東アジアにおける10年スケールのBC排出量の推移について、複数の排出インベントリおよびIPCC第6次評価報告書で使用された将来シナリオの妥当性を検証する。大気化学輸送モデルを用いて複数のインベントリ・将来シナリオを入力した長期計算を行い、アジア大陸の風下域でのBC観測データの長期傾向と比較する。

課題代表者

池田 恒平

  • 地球システム領域
    地球大気化学研究室
  • 主任研究員
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