- 研究課題コード
- 2125AV008
- 開始/終了年度
- 2021~2025年
- キーワード(日本語)
- 東京湾,福島県沿岸,潮間帯,環境因子,生物応答
- キーワード(英語)
- Tokyo Bay,coastal water off Fukushima,intertidal zone,environmental factors,biological response
研究概要
われわれは東京湾と福島県沿岸及び潮間帯においてこれまで調査研究を続けてきた。その結果、東京湾では1977年〜2020年の間に底棲魚介類の種組成や個体数密度等が顕著に変化してきたことが明らかとなり、その変化と複数の環境因子との間に相関を見出した。また、福島県沿岸及び潮間帯においても2011年3月の東日本大震災・福島原発事故以降に沿岸の底棲魚介類群集と潮間帯の無脊椎動物の個体群にいくつもの特筆すべき変化が生じてきたことを明らかにした。それらの原因究明は現在も継続中である。
本研究では、こうした現象が生じた原因と機構(メカニズム)の究明に向けて、環境因子の変化に対する魚介類等の生物の応答に関する基礎的な研究を多角的に進めて知見を得ることを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
東京湾や福島県沿岸及び潮間帯でこれまでに観察されてきた、底棲魚介類や潮間帯無脊椎動物の質的及び量的な変化の原因と機構(メカニズム)の究明に資するべく、環境因子の変化に対する魚介類等の生物の応答に関する基礎的な研究を実験室とフィールド、さらに数値モデル等を用いて多角的に進めて知見を得る。
今年度の研究概要
東京湾や福島県沿岸及び潮間帯でフィールド調査を継続し、得られた試料の解析を進め、病理組織学的、生化学的あるいは分析化学的等の観点から検討を進める。
外部との連携
神奈川県水産技術センター、千葉県水産総合研究センター、愛知県水産試験場、福島県水産資源研究所、東京大学農学部、鹿児島大学水産学部、九州大学共創学部、広島大学理学部
- 関連する研究課題
- 26421 : PJ2_脆弱性を考慮した生態系影響の有害性評価と要因解析に関する研究
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