- 研究課題コード
- 2022CD011
- 開始/終了年度
- 2020~2022年
- キーワード(日本語)
- ヒト脳,磁気共鳴装置,高磁場,代謝物,スペクトロスコピー
- キーワード(英語)
- human brain,MRI,high magnetic field,metabolites,spectroscopy
研究概要
高磁場MRIは、高感度でピーク分解の良好な代謝物スペクトルが取得可能である。しかし、感度分布の取得が難しく、濃度算出のための外部標準試料と代謝物を測定する関心領域との感度比較が出来ず、濃度定量化、すなわち絶対定量化ができないという問題があった。この解決のため、本研究では、課題代表者が見出した「高磁場MRIでも均一領域では測定対象間の感度を比較できる」ことを利用し、濃度基準ファントムとヒト脳とで測定を行い、各測定データの均一領域間で比較を行う。この提案法をヒト用4.7T MRI上に開発、実装し、ファントム実験、ボランティア測定で性能を実証する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究は、?提案法の開発、ヒト用4.7T MRIへの実装、?ファントム実験による動作確認と性能実証、?健常人ボランティア測定によるヒト脳内代謝物の絶対定量測定、?健常人ボランティア測定による絶対定量化の安定性の評価で進める。?、?では、代謝物ファントムを用いて、スペクトルのS/N程度のばらつきで濃度が測定できるかを評価する、?、?のヒト脳内代謝物絶対定量化では、健常人での評価を行う。以上から、高磁場4.7T MRIを用いたヒト脳内代謝物絶対定量化が実現できる。
今年度の研究概要
提案法を健常人ボランティアデータに適用し、濃度定量化を試みる。
- 関連する研究課題
- : 環境リスク・健康分野(ア先見的・先端的な基礎研究)
- : 基盤計測研究(ア先見的・先端的な基礎研究)
課題代表者
渡邉 英宏
- 企画部
- フェロー
- 工学博士(物理工学)
- 物理学,工学,医学