- 研究課題コード
- 2022CD013
- 開始/終了年度
- 2020~2022年
- キーワード(日本語)
- 環境化学物質,アレルギー,眼免疫
- キーワード(英語)
- environmental chemicals,allergy,eye immunity
研究概要
アレルギー性疾患の増加の要因の一つとして環境化学物質の関与が示唆されている。しかし、環境化学物質がどのような機序でアレルギー性炎症を誘導するのかについては未だ不明な点が多い。本研究は、眼感作によるアレルギー性炎症発症の免疫学的機序を明らかにするとともに、環境化学物質の眼曝露による眼免疫活性化とアレルギー性炎症増悪機構について解析する。これにより環境化学物質曝露における眼保護の重要性を明らかにし、眼を介した新規アレルギー性炎症の予防法や治療法を探索する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
初年度は、アレルゲンを点眼することにより作製したアレルギー性炎症マウスモデルを用い、環境化学物質の眼曝露(点眼)によるIgEの誘導、肺炎症や涙道関連リンパ組織(tear duct associated lymphoid tissue: TALT)の変化を中心に解析する。2年度は、眼免疫活性化におけるシグナル伝達因子であるDNAX activating protein of 12kDa(DAP12)の役割について、DAP12欠損マウスを用いて検討するとともに、環境化学物質眼曝露によるDAP12の関与についても解析する。最終年度は、これらの情報をもとに、シグナル伝達体の低分子阻害剤などを用いたアレルギー性炎症の治療法および予防法を探索する。
今年度の研究概要
昨年度の予備検討の結果から、さらに低い曝露用量も含めたBPAの影響評価を実施し、解析の一部を担当するとともに、引き続き環境化学物質に関する情報・技術提供を行う。加えて、DAP12欠損マウスを用いた検討も開始する。
外部との連携
兵庫医科大学(研究代表者 黒田悦史 教授)、医薬基盤・健康・栄養研究所(長竹貴広 主任研究員)
- 関連する研究課題
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- : 環境リスク・健康分野(ア先見的・先端的な基礎研究)