ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

マウスにおける薬剤反復投与効果の行動学的解析(令和 4年度)
Behavioral Analysis of the Effects of Repeated Drug Administration in Mice

予算区分
基盤研究(B)
研究課題コード
2224CD004
開始/終了年度
2022~2024年
キーワード(日本語)
薬剤反復投与影響,自閉スペクトラム症,オキシトシン
キーワード(英語)
repeated drug administration effects,Autism spectrum disorder,oxytocin

研究概要

高次生体機能(脳神経・内分泌系)に対する化学物質等の反復曝露影響を適切に評価するための解析手法を確立する。高次生体機能を対象としたリスク評価において、動物モデルの行動表現型は主要なエンドポイントである。しかし従来型の解析手法は、行動学的指標の反復的測定や長期間の継続的観察に適さず、経時的な影響評価が困難であった。本研究では、マウスを用い、化学物質等の反復曝露影響を経時的に評価するための行動学的解析手法を確立し、その応用を目指す。そのために本研究では、ヒト研究において単回投与では高次生体機能に関わる表現型の変容をもたらすが反復投与によって次第にその有効性が減弱することが報告されているオキシトシンに着目した検討を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

マウスにおいて薬剤投与効果を経時的に評価できる行動試験系を確立し、ヒト研究(代表研究機関:浜松医科大学)から得られた知見の検証実験に応用する。具体的には、まずオキシトシン反復投与による行動変化の評価に有用なマウス行動指標を確立し、次にオキシトシン有効性減弱に関連する候補分子(連携機関が実施する臨床データ多層オミクス解析により同定)について、その発現を調整する化学物質の投与影響を行動学的に評価する。

今年度の研究概要

ヒト研究で報告されている反復投与によるオキシトシンの有効性減弱現象を、マウスで行動学的に再現しうる行動指標を確立する。

外部との連携

浜松医科大学(代表研究機関)、大阪大学(臨床データ解析を担当)

関連する研究課題
  • : 環境リスク・健康分野(ア先見的・先端的な基礎研究)

課題代表者

ベナー 聖子

  • 環境リスク・健康領域
    統合化健康リスク研究室
  • 主任研究員
portrait