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水共生学の創生に向けた水とその周辺環境情報の創出と展開(令和 4年度)
Creation and development of information on water and its surrounding environment for the creation of water symbiosis studies

予算区分
学術変革領域(A)
研究課題コード
2125CD003
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
全国水文モデル,長期シミュレーション
キーワード(英語)
nationwide hydrological model,long-term simulation

研究概要

領域目標である水共生学の創生に向け水とその周辺環境情報の創出に取り組む。具体的には、1)水文気候シミュレーションによる過去300年を対象とした長期水文気候再現及び将来100年を対象とした将来水文気候予測、2)リモートセンシング等による水を取り巻く周辺環境の計測、3) 観測および数値モデリングによる流域スケールでの水と環境物質動態解明を行い、過去—現在—未来における水とその周辺環境の変化を明らかにする。また、地球科学分野におけるデータが有する時空間解像度や確率的な特徴を、生物圏および人間圏における研究に活用しやすい形に変換する、情報翻訳のアプローチについて開拓することにも取り組む。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

過去から将来にわたる長期水文気候情報の創出を行い水文現象(河川流量の変化や干ばつなど)の解析を行うと共に、全球および日本の水文気候情報(降水量、気温、河川流量など)を提供することでプロジェクト全体の推進に貢献する。
特に日本については水循環モデルH08を日本全国2km解像度で適用し、1661年から2020年まで1日単位のシミュレーションを実施する。この間におこった日本の気候、河道、土地利用、人口の変動に加え、ダムの登場など、治水や利水の技術についてもモデルの境界条件として取り込むことで、現在と過去の水循環の具体的な対比を可能にし、本課題が目指す、今後あるべき水との共生に係る分析の基礎情報を提供する。

今年度の研究概要

令和4年度は日本全国2km解像度の水循環モデルH08の開発を行い、近年20年間の過去シミュレーションを行う。

外部との連携

京都大学、京都先端科学大学、東京大学、九州大学、北見工業大学、海洋研究開発機構、広島大学

課題代表者

花崎 直太

  • 気候変動適応センター
    気候変動影響評価研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 土木工学
portrait

担当者

  • TROSELJ Josko