- 研究課題コード
- 2122AN007
- 開始/終了年度
- 2021~2022年
- キーワード(日本語)
- ナノプラスチック,マイクロリアクター,標準粒子
- キーワード(英語)
- nanoplastics,microreactor,standard particles
研究概要
近年マイクロプラスチックによる海洋汚染が明らかとなり、さらに小さいナノプラスチック(<1µm)についても、世界的な汚染が進んでいる可能性が高い。しかし、ほとんどのポリマーについて標準粒子が存在しないために、環境中でのナノプラスチック存在量は未解明であり、実態に即した毒性試験もできていない状況である。
本研究では、海洋プラごみ汚染で重要な6種のポリマーについて、ナノプラスチックの標準物質となる球状ナノ粒子を作成する。ポリマー溶液をポリマーが溶けない溶媒に添加する手法で調製し、条件の検討とメカニズムの整理、作成した粒子の物性評価を行う。さらに安定性、効率性を高めるため、マイクロリアクターを用いた製造法の検討を行う。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
本課題では、海洋で検出される代表的な6種のポリマーのそれぞれについてこの手法を適用し、温度や溶媒の種類、混合比率等の最適な条件を検討する。また、条件による形状変化のデータをまとめ、粒子生成のメカニズムについて整理する。作成した粒子については、分子量、結晶化度等の性状の一般性を調べ、標準物質としての妥当性を評価する。
さらに安定かつ効率的な製造を可能にするため、同じ反応をマイクロチューブ内で2液を混合する形で行う手法の開発に取り組む。
今年度の研究概要
調製条件の検討とメカニズムの整理、作成した粒子の物性評価を行う。
- 関連する研究課題
- 25563 : 資源循環分野(ア先見的・先端的な基礎研究)