- 研究課題コード
- 2022CD022
- 開始/終了年度
- 2020~2022年
- キーワード(日本語)
- 気候変動,市民会議,ミニパブリックス
- キーワード(英語)
- Climate Change,Citizens,Mini Publics
研究概要
近年,欧州諸国などで導入が進んでいる気候変動対策に関する無作為抽出型の市民会議について,その実施状況や背景を把握するとともに,日本における応用・実装の可能性と随伴する諸課題を実証的・理論的に明らかにする。3年度にわたり次の3つの内容を実施する。?諸外国の気候市民会議の取り組みについて,社会学的・心理学的な参与観察も含めて最新動向の把握を行い,政治学における熟議民主主義理論を援用して包括的な理解を進める。?気候市民会議という手法の日本における応用・実装の姿を,一般から実際に参加者を集めて模擬的な会議を実施することにより,開発・設計する。障害者など従来の類似の会議において実質的に参加が難しかった人々も含め,「誰一人取り残さない」公正な脱炭素化の実現に資する会議デザインの開発に力を入れる。?以上から得られた知見を踏まえて,政策関係者とも意見交換しつつ,気候市民会議を日本社会において活用するための実践マニュアルを作成する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
初年度は、キックオフ会合を行い、海外の先行事例に関する調査を行う。
二年度目以降は、事例調査の総括を行うとともに、気候市民会議の社会実験を行う。
今年度の研究概要
昨年度に札幌市で実施した気候市民会議の経験と結果を踏まえ、研究会を数回実施し、内容と方法論の両面から検討を行う。
外部との連携
研究代表者:北海道大学 高等教育推進機構 三上直之 准教授