- 研究課題コード
- 2121BY004
- 開始/終了年度
- 2021~2021年
- キーワード(日本語)
- 感染症
- キーワード(英語)
- infectious disease
研究概要
我が国においては、平成16年度以降、家きん及び野鳥(ナベヅル、オオハクチョウ、クマタカ等)における高病原性鳥インフルエンザの発生が認められ、令和2年から3年にかけては、家きんで52例、野鳥で58例の感染を確認している。また、平成22年には、家畜において口蹄疫が発生し、シカ、イノシシ等への感染が懸念された。さらに、平成30年9月以降、飼養豚及び野生イノシシにおいてCSF(豚熱)が発生しており、野生イノシシについては、令和3年2月末までに、計3,167頭で感染が確認されている。そのため、野生鳥獣保全を第一の目的として、我が国における野生鳥獣の感染症対策に資するために、野生鳥獣の疾病に関する検査等の結果の収集を行う。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
国立研究開発法人国立環境研究所で行っている国内の野鳥の大量死の検査結果、希少鳥獣の検疫検査結果、その他の関連する検査等結果について、情報を統合する。
今年度の研究概要
国際獣疫事務局(OIE)のリスト疾病及び非リスト疾病に記載された感染症の中で特に、高病原性鳥インフルエンザ、ブルセラ病、Q熱、野兎病、ウエストナイル熱、豚熱、アフリカ豚熱、オウム病、レプトスピラ感染症、に注目して情報を収集する。
課題代表者
大沼 学
- 生物多様性領域
生物多様性資源保全研究推進室 - 室長(研究)
- 博士(獣医学)
- 獣医学,生物学