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アジア太平洋地域における生物多様性観測ネットワークの強化(令和 3年度)
Strengthening the biodiversity observation network in the Asia-Pacific region

研究課題コード
2121AC001
開始/終了年度
2021~2021年
キーワード(日本語)
生物多様性,生態系サービス,アジア太平洋
キーワード(英語)
Biodiversity,Ecosystem Service,Asia-Pacific

研究概要

アジア太平洋地域における生物多様性の課題解決のためには、生物多様性に関する利用可能な情報の文書化と統合、情報の交換と政策決定者を含めた情報利用者の増加を促進する体制が必要となる。一方で、アジア太平洋地域には生物多様性情報のギャップ地域がまだ多く含まれる。情報ギャップ地域の解消のためには、現在ある生物情報の収集とオープン化、ギャップ地域での課題の特定と現地研究者へのキャパシティビルディングを実施する必要がある。
アジア太平洋生物多様性観測ネットワーク(APBON)は、研究者間、政策決定者らのネットワーキングによってアジア・太平洋地域における生物多様性の保全の推進を目的としている。主要な活動は、1)会合を開催し、アジア太平洋地域及び地球規模での生物多様性関連の課題や情報の共有、2)キャパシティビルディング、3)オープンデータ化である。特に、データギャップの補填、データ標準化、現地研究者へのキャパシティビルディングの強力なツールとしても不可欠である「生物情報データベースの構築」も優先課題と位置づけている。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

1)アジア・太平洋地域の生物多様性観測に関するネットワーキング活動
1.1)オンラインウェビナー:年間5回のウェブセミナーを定期開催する。
1.2)ワークショップ:10月にオンラインワークショップを開催し、地球規模課題への貢献の共有・APBON活動について議論する。
1.3)AOGEO(アジア・オセアニア地球観測グループ)会議におけるタスクグループ会合:11月のAOGEOにおいて、地球観測全体の課題の中でのAPBONの貢献、多分野との協働に関する議論を行う。
2)生物多様性のデータ収集とデータベースの構築
データ収集は継続して取り組む一方、これまで収集したデータのうち重点地域のカンボジアを中心として整理・種同定・データ登録などの作業を進める。2020年度に構築したシステム基盤へ5千件の登録、一部は公開を目指す。

今年度の研究概要

上記と同様。

外部との連携

環境省生物多様性センター
九州大学、九州オープンユニバーシティ、岐阜大学
JAMSTEC

関連する研究課題

課題代表者

竹内 やよい

  • 生物多様性領域
    生物多様性評価・予測研究室
  • 主任研究員
  • 理学博士
  • 生物学,林学
portrait

担当者