- 研究課題コード
- 2121LA001
- 開始/終了年度
- 2021~2021年
- キーワード(日本語)
- 二次有機エアロゾル,酸性度,有機硫酸エステル,イオン移動度,飽和濃度
- キーワード(英語)
- Secondary organic aeroso,Acidity,Organosulfate,Ion mobility,Saturation concentration
研究概要
所内公募A「二次有機エアロゾル中の低揮発性成分の生成過程の研究」(H30〜R2年度)において、硫酸酸性シード粒子存在下では、中性シードの場合に比べ、二次有機エアロゾルの生成収率が高くなる傾向を捉え、有機硫酸エステル類の生成が寄与していると予想している。本研究では、酸性シード粒子存在下でα-ピネンのオゾン反応やOH反応で生成すると考えられる有機硫酸エステル類の構造を、沖縄科学技術大学院大学の最先端機器のCryoSpray ESI+TimsTOFを用いて決定し、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定し、SOA生成モデルの精緻化に役立てる。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
硫酸酸性シード粒子あるいは硫酸アンモニウム(中性)シード粒子存在下での、α-ピネンのオゾン反応およびOH反応で生成する二次有機エアロゾルをフィルターに捕集して、メタノールもしくはアセトニトリルで抽出後、CryoSpray ESI+TimsTOFを用いて、有機硫酸エステル類を検出、構造の決定を行う。決定した構造をもとに、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定する。
今年度の研究概要
硫酸酸性シード粒子あるいは硫酸アンモニウム(中性)シード粒子存在下での、α-ピネンのオゾン反応およびOH反応で生成する二次有機エアロゾルをフィルターに捕集して、メタノールもしくはアセトニトリルで抽出後、CryoSpray ESI+TimsTOFを用いて、有機硫酸エステル類を検出、構造の決定を行う。決定した構造をもとに、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定する。
外部との連携
沖縄科学技術大学院大学Jumpsによる共同研究。沖縄科学技術大学院大学機器分析セッション、山内一夫博士、飯沼賢輝博士との共同研究
備考
2020年度の課題であったが、COVID-19の影響のため、合意のもと、研究期間を1年間の延長した。