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先端的な再生技術の導入と動脈産業との融合に向けたプラスチック循環の評価基盤の構築(令和 2年度)
Assessment foundation for plastics cycles towards introduction of advanced recycling technologies and integration with the arterial industries

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) 3-1801
研究課題コード
1820BA007
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
プラスチック,リサイクル,物質フロー分析,添加剤,循環シナリオ
キーワード(英語)
plastics,recycling,material flow analysis,additive,material cycle scenario

研究概要

本研究では、先端的な再生技術の導入と動脈産業との融合によるプラスチック循環の高度化のシナリオ設計に向けた、評価基盤の構築を目的とする。実現性の高い再生技術(選別およびリサイクルを含む)と動脈産業における利用ポテンシャルを特定・分析し、一方で循環利用にかかる制約要因として廃棄量の変化、樹脂製品に含有される化学物質(添加剤)の再生品への混入などを考慮して、10〜20年後を見据えた循環シナリオのオプションを提示する

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

本研究は、その目的を達成するため、以下の4つのサブテーマで構成し、実施する。
サブテーマ1:先端的な再生技術の導入と動脈産業との融合を志向した循環シナリオ
サブテーマ2:物質の動的バランスとプロセス技術に関するファクトの整備
サブテーマ3:プラスチック循環に伴う合成樹脂添加剤のフロー分析
サブテーマ4:プラスチック循環の経済的効率性と安定性の理論・実証分析
国立環境研究所ではこのうちサブテーマ3を担当し、以下の計画で研究を行う。
平成30年度は、テレビやパソコンの筐体などのプラスチック部品に由来する再生樹脂に含有される可能性がある添加剤について、その基礎情報を収集整理する。平成31年度は、他のサブテーマにおける機器系プラスチックの循環フローの作成と連携して、樹脂添加剤のフローを分析する。平成32年度は、さらにフロー分析の対象を拡張して、機器系プラスチックに由来する再生樹脂や固形燃料の流通によって、それに含有されていた添加剤がどのような製品として社会に戻るか、または環境中に放出されるか、潜在的なシナリオを設定して分析する。

今年度の研究概要

家電由来プラスチックの回収、リサイクルに伴う臭素系難燃剤のフロー分析を精緻化する。その結果をもとに、リサイクル過程における臭素系難燃剤の存在が家電由来プラスチックのリサイクル促進の阻害とならないための条件を明らかにするとともに、その循環シナリオを作成する。

外部との連携

共同研究機関:東京大学、東北大学、富山大学、立教大学

課題代表者

小口 正弘

  • 資源循環領域
    資源循環社会システム研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (工学)
  • 工学,システム工学,化学
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担当者