- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 2020CD002
- 開始/終了年度
- 2020~2020年
- キーワード(日本語)
- 根拠に基づく政策形成,環境教育,因果推論
- キーワード(英語)
- Evidence-based policy making, Environmental education, Causal inference
研究概要
本研究の目的は、「証拠に基づく政策形成」(Evidence-Based Policy Making: EBPM)から「証拠に関 する達識に基づいた政策形成」(Evidence-Informed Policy Making: EIPM)への転換を図るために、高等教育という「場」での諸学問との対話を通じ、エビデンスの意味の変容、EBPMが依拠する因果的エビデンスを生成する方法論や背後にある理論・価値観の検証、各分野で固有に発展してきた方法論の融和、高等教育政策・研究の検証を行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
本研究は、申請する四年間において次の4つの課題、すなわち:
A) 高等教育政策の立案過程における「エビデンス」の変容(why,who,what,how等)の解明
B) 高等教育政策へのEBPM的分析手法の援用による検証/EBPM的分析手法の学際的検証と融合
C) A)、B)を通じた高等教育研究の高度化
D) 高等教育政策におけるEBPMからEvidence-Informed Policy Making(エビデンスに関する
達識に基づく政策形成:EIPM)への発展可能性の検討および大学戦略・大学経営への波及可能性(Evidence-Informed Strategy/Administration Making)の検討
について、以下の 5 つの方法を用いて取り組む。
i) 文献・政策資料等の収集・整理・分析
ii) 関係するキーパーソンへの聞き取り・訪問調査
iii) 政策評価・政策効果の予測
iv) データの利活用によるオープン・サイエンスと数理・統計・シミュレーション分析
v) 学際型の研究会の実施と議論の随時取りまとめ・公開による成果の早期・継続的発信
今年度の研究概要
環境分野で行われているリスク分析やEBPMの方法論に基づき、環境教育等におけるデータの利活用によるオープン・サイエンスと数理・統計・シミュレーション分析を行う。
外部との連携
本研究は、広島大学高等教育研究開発センターの村澤昌崇准教授が研究代表を務める科学研究費基盤研究(B)『EBPMの批判的検討を通じた高等教育政策・研究の高度化とEIPMへの展開可能性』における研究分担者として参画・実施するものである。
- 関連する研究課題
課題代表者
林 岳彦
- 社会システム領域
経済・政策研究室 - 主幹研究員
- 理学博士
- 生物学