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2次元GC計測とLFER理論を利用した混合物の物性・毒性推定手法開発(令和 2年度)
Developing estimation methods for properties and toxicity of mixtures using two dimensional GC measurement and LFER theory

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1922CD004
開始/終了年度
2019~2022年
キーワード(日本語)
GCxGC,複雑混合物,物理化学特性,PPLFER
キーワード(英語)
GC x GC,complex mixture,physico-chemical properties,PPLFER

研究概要

従来的な化学物質のリスクは個別物質ごとに評価されており、混合物への同時曝露を考慮したリスク評価の枠組みは未確立である。そこで本研究では、複数の物質を網羅的に計測できる2次元ガスクロマトグラフ(GCxGC)を用い、種々の物質について環境動態に係る様々な物性をLFER理論に基づき推定する手法を発展させる。これと同時に、水生生物に対する毒性の推定手法についても開発を行う。これらを通じてGCxGCによる迅速な多成分の物性・毒性推定手法を開発し、ひいては混合物のリスク評価を可能とすることを目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

2019—2020 分子記述子に基づく物質のグルーピング、物質グループに適したカラム選定
2021−2022 各種カラムを用いた各物質のGCxGC保持時間測定

今年度の研究概要

前年度の極性物質の測定結果を参考に、物性推定可能な物質種を拡大するため、GCカラムとしてイオン液体カラム等の高極性カラムを導入し、エステルやケトンといった物質群へ適用できるよう検討を進める。評価対象の物質グループと計測に利用するGCカラムの特性の相互関係性を明らかにし、状況に応じた適切なGCxGC用LFER物性推定式を選択する仕組みを確立する。結果を踏まえ、対象物質の物性・毒性値とGCxGCによる計測データとの関連性について検討する。

外部との連携

研究代表者 頭士泰之 国立研究開発法人産業技術総合研究所

課題代表者

遠藤 智司

  • 環境リスク・健康領域
    曝露影響計測研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(自然科学)
  • 化学,地学
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