- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 2020BY002
- 開始/終了年度
- 2020~2020年
- キーワード(日本語)
- 高病原性鳥インフルエンザウイルス
- キーワード(英語)
- highly pathogenic avian influenza virus
研究概要
平成16年以降、断続的に日本国内で高病原性鳥インフルエンザが発生している。国内への高病原性鳥インフルエンザウイルスの侵入には渡り鳥等の野生鳥類が関わっている可能性がある。高病原性鳥インフルエンザウイルスが希少種へ感染し死亡率が通常よりも上昇する可能性が懸念されることから、渡り鳥を含む野生鳥類について高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況を年間を通してモニタリングする。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
全国より受け入れた野生鳥類由来の検体(糞便、クロアカスワブ等)よりウイルスRNAを抽出する。この抽出液にインフルエンザウイルス遺伝子が含まれているかをLAMP法で調べる。インフルエンザウイルス遺伝子を検出した場合は、ウイルス分離を実施するため検体を北海道大学あるいは鳥取大学へ送付する。ウイルス分離が成功した場合はウイルスの亜型判定を行う。
今年度の研究概要
高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況を年間を通してモニタリングするため、各都道府県及び地方環境事務所等から送付される渡り鳥等の野鳥より採取した検体(糞便、クロアカスワブ等)を対象にインフルエンザウイルス遺伝子の検出を行う。今年度の検体総数は2,000検体を想定している。
外部との連携
北海道大学、鳥取大学、鹿児島大学、農林水産省動物検疫所、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構・動物衛生研究部門
課題代表者
大沼 学
- 生物多様性領域
生物多様性資源保全研究推進室 - 室長(研究)
- 博士(獣医学)
- 獣医学,生物学