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希少鳥類に免疫抑制を引き起こす鉛汚染の実態把握及び鳥インフルエンザ発生との関連性解明(平成 31年度)
Understanding the present situation of lead contamination causing immunosuppression in endangered birds and elucidating the relationship with avian influenza outbreak.

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) S?-1-3
研究課題コード
1820BA009
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
鉛汚染,免疫抑制,猛禽類
キーワード(英語)
lead contamination,immunosuppression,raptores

研究概要

鉛汚染に対して高感受性の希少鳥類分布域に関する情報と、鉛汚染源に関連する各種情報を統合し、猛禽類で鉛汚染による生体影響が発生するリスクが高い地域を地図上に可視化する。さらに、高病原性鳥インフルエンザの発生地点情報を統合し、鉛汚染が高病原性鳥インフルエンザ発生に影響を与えているのか評価・検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

最初に、鉛汚染に対して高感受性の希少鳥類、特に猛禽類の国内分布図を作成する。その際には、自然環境保全基礎調査(環境省)の情報と各種環境情報(気温、降水量等)を生態ニッチモデリングによって統合し、分布する可能性もある地域も含めた、猛禽類の分布図を作成する。また、鉛汚染源に関連する各種情報(カモ類の糞便の鉛濃度、野生鳥獣の筋肉の鉛濃度、シカとイノシシの捕獲数等)を地理情報システム(GIS)によって可視化する。可視化した各種地理情報を統合し、本州以南における鉛汚染源の分布状況を把握する。最後に、猛禽類の分布図および鉛汚染源の分布図を統合し空間解析を行う。それによって、希少鳥類、特に猛禽類で鉛汚染により免疫抑制等の生体影響が発生するリスクが高い地域を明確にするとともに、高リスク地域を鉛製銃弾等の規制地域として提案する。また、鉛汚染の高リスク地域と猛禽類における鳥インフルエンザの発生地点との関連性を評価・検討する。

今年度の研究概要

猛禽類の鉛汚染高リスク地域可視化に向け、猛禽類の分布に関する既存情報を環境省生物多様性  センター、山階鳥類研究所等の協力を得て収集し、データベース化する(自然環境保全基礎調査、全国鳥類繁殖分布調査、各種文献等を参照)。また、野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生状況に関しては、高病原性鳥インフルエンザ発生時に環境省が現場へ派遣した野鳥緊急調査チームの報告書をもとに、位置情報や周辺環境の情報をデータベース化する。

外部との連携

北海道大学、株式会社猛禽類医学研究所

課題代表者

大沼 学

  • 生物・生態系環境研究センター
    生態リスク評価・対策研究室
  • 主任研究員
  • 博士(獣医学)
  • 獣医学,生物学
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