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高親水性化学物質対応の新規パッシブサンプラーの構築とキャリブレーションの簡略化(平成 31年度)
Development of a new passive sampler for highly hydrophilic chemicals and simplification of its calibration

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1719CD036
開始/終了年度
2017~2019年
キーワード(日本語)
化学物質モニタリング,パッシブサンプリング,環境質定量化・予測,環境技術,環境分析
キーワード(英語)
monitoring of chemicals,passive sampling,environmental quality quantification and prediction,environmental technology,environmental analysis

研究概要

パッシブサンプリング(PS)法は通常のグラブサンプリングではできない、一時的な流出も含めた一定期間中の平均濃度の測定が可能であり、生態系へのリスク評価手法としても有効であるため、世界的に注目されている。しかし、これまでのPS 装置では親水性の高い化学物質へ適応できないこと、平均濃度を求めるためには非常に手間のかかるキャリブレーション実験を行う必要があることなどの課題を抱えている。1,4-ジオキサンやネオニコチノイド系殺虫剤など非常に親水性の高い化学物質の監視が社会的に求められる中、このPS 法の課題を解決が必要である。本研究は高親水性化学物質に対応可能な新規PSを構築し、多くの化学物質へPSを適応するため煩わしいキャリブレーション試験を省略、簡略化する方法を提案し、社会へ発信することを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

 2017年度 吸着実験による樹脂の絞り込み、化学物質の透過速度測定実験による浸透膜の選定
 2018年度 新規PSによるネオニコチノイド系殺虫剤のRs算出実験、浸透膜におけるネオニコチノイド系殺虫剤および1,4-ジオキサンの透過速度の算出
 2019年度 新規PSによる1,4-ジオキサンのRs算出実験、Rsと環境要因の関係性解析、新規受容相および浸透膜における化学物質の拡散・吸脱着速度とRsとの関係解析

今年度の研究概要

新規PSを用いたRsキャリブレーション実験を継続し、Rsと環境要因の関係及び新規PS中の化学物質の拡散・吸脱着速度とRsとの関係について解析する。

外部との連携

研究代表者 矢吹 芳教 地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所

課題代表者

遠藤 智司

  • 環境リスク・健康領域
    曝露影響計測研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(自然科学)
  • 化学,地学
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