ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

災害環境研究ネットワーク拠点の構築(平成 31年度)
Development of environmental emergency management capacity

予算区分
AS 災害環境研究
研究課題コード
1620AS013
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
災害廃棄物,災害環境リスク,情報プラットフォーム,対応力向上,交流ネットワーク
キーワード(英語)
disaster waste, environmental emergency risks, information platform, capacity development, exchange and networking

研究概要

地震・水害等の自然災害は様々な環境リスクを伴うことが知られており、中でも災害廃棄物は生活環境や公衆衛生を脅かすため、迅速かつ適切に処理する必要がある。このためには、災害廃棄物処理の実践に役立つ知見、能力、ネットワークを平時より蓄積、育成、醸成しておくことが肝要である。そこで、本研究では災害時における環境・健康リスクを低減するために必要となる知識・知見・経験の蓄積と発信のあり方を明らかにするとともに、災害環境分野における人材育成プログラムを開発することを目的に、以下のサブテーマを設ける。
(ST1)災害環境分野に関する情報プラットフォームの設計・開発
東日本大震災等の自然災害時、あるいは事故等の緊急事態における災害と環境に関連する経験、暗黙知、学術的知見や形式知を効率的に蓄積、共有し、将来の災害に備えて実務に活かすことが可能となる情報プラットフォームを構築する
(ST2)災害環境分野における人材育成システムの設計・開発
大規模災害時においても災害時の国民の環境衛生面での安全安心を確保するため、災害廃棄物処理や災害時の環境リスク管理、健康リスク管理を実践するために必要となる人材を輩出するためのシステムや人材育成プログラムと、それを支える人的交流ネットワークの構築を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

(ST1)
情報システムを開発・運用し、災害廃棄物処理、災害環境マネジメントに必要な情報の分析を進める。3年を目途に、過去の災害対応事例・暗黙知の共有を効率的に図り、災害廃棄物対策に有用な災害廃棄物情報プラットフォームを構築する。また、5年を目途に災害環境リスク管理を含む災害環境マネジメントに関する情報プラットフォームを構築することを目指す。
(ST2)
大規模災害時においても災害時の国民の環境衛生面での安全安心を確保するため、災害廃棄物処理や災参加型研修手法とその評価手法を開発し、概ね2年後までに災害廃棄物分野に関する体系的な人材育成プログラムを開発し、実践を通じて改善する。概ね3年後までに災害廃棄物分野以外の災害環境マネジメントに関連する研修コンテンツや情報プラットフォームの開発に着手する。

今年度の研究概要

(ST1)
災害廃棄物処理に係る自治体担当者の情報ニーズの分析を進め、「災害廃棄物情報プラットフォーム」内の情報アクセシビリティを向上させるシステムの在り方を明らかにする。また、自治体において特にニーズが高いと想定される仮置場の設置に関する初学者向けのコンテンツを開発する。
(ST2)
リアリティがあり効果的な災害廃棄物に係る研修会を設計するためには、災害時に実際に発生する課題やその対処方法等について予備知識があることが求められるが、そのような情報は体系的に整理されていない。そこで、災害時にどのような課題が発生し、それに対してどのように対応するか、または、どのような失敗が典型的かを整理した「状況付与リスト」のリスト作成を進める。

課題代表者

多島 良

  • 資源循環領域
    資源循環社会システム研究室
  • 主任研究員
  • 博士(工学)
  • 政策学,行政学,社会学
portrait

担当者

  • 大迫 政浩資源循環領域
  • 大塚 康治
  • 宗 清生
  • 川畑 隆常
  • 鈴木 薫
  • 森 朋子
  • 森嶋 順子