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農業-栄養-健康の連関を考慮した農業資源利用による持続型社会の構築(平成 30年度)
Agricultural Resource Utilization with linkage of Agriculture, Nutrition and Health to Establish Sustainable Society

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1820CD016
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
農業・栄養・健康の連環,生物多様性
キーワード(英語)
linkage of Agriculture, Nutrition and Health,Biodiversity

研究概要

本研究は、ベトナム、インドネシア、ケニア、日本を対象に、近年その重要性が指摘される農業・栄養・健健康の連環を明確に考慮した、適切な食料需要と、伝統的な農業生産体系と近代的な農業生産体系とを組み合わせた新たな農業生産体系を提示し、そそれに基づく、食料消費-生産あるいは都市-農村を一体的に考慮した農業資源利用の確立による持続型社会の構築を目的とする。
本研究は、その重要性が国際的に認識されているにも関わらず、未だ確立に至っていない、1)農業・栄養・健康の連環を明示的に考慮した農業資源利用戦略の構築を目指すものであり、学術的にも新規性が高い。それだけではなく、2)市場動向に対応した農業生産の在り方はもちろん、市場動向を形成する需要者の栄養摂取・健康状態に関する意識の変容を促し、農業・栄養・健康の連環を明確に踏まえ、生産・消費を一体的に考慮した農業資源利用の確立による持続型社会構築を提案するものである。応募者の知る限り、こういった視点から農業・栄養・健康の連環に言及した研究蓄積や政策提言はなされていない。さらに、3)日本を研究対象に加えることで、開発途上国に偏りがちな食料安全保障論に、これまで世界的にも経験がない少子高齢化社会における農業資源利用のあり方やそれに基づく持続型社会の在り方を提示することが可能となる。また、4)各年1回開催予定の国際ワークショップ等により本研究成果を発信し、持続型社会の構築に関する議論に資することができる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究は以下、5点について研究を行う。
1)食料生産および食料需給:生産関数および需要体系のフレームワークにより農業生産と食料需要の歴史的変遷を明らかにするとともにシナリオ分析のためのモデル構築
2)都市・農村部双方の栄養摂取・健康状態:栄養摂取およびそれに関連した疾病等の歴史的変遷の把握とシナリオ分析のためのモデル構築
3)都市住民を中心とした消費者への栄養・健康に関するコミュニケーション:コミュニケーション手法による食料需要の変容手法の確立
4)農業・栄養・健康の連環に基づく土地利用:GISによる農業土地利用と温室効果ガス排出を中心とした環境負荷の歴史的変遷を明らかにするとともにシナリオ分析のためのモデル構築
5)食料消費-生産を一体的に考慮した農業資源利用の確立による持続型社会の構築に関するシミュレーション:1)〜4)に基づくシミュレーション

今年度の研究概要

今年度はベトナム・インドネシアにおいて現地調査を実施し、1)食料生産および食料需給、2)都市・農村部双方の栄養摂取・健康状態、4)農業・栄養・健康の連環に基づく土地利用についてデータ収集を行う。

外部との連携

東京農業大学 松田浩敬准教授(代表)
東京大学 土屋一彬助教(分担)
東京大学 工藤尚悟助教(分担)
国際連合大学 ギータモハン Research Fellow (分担)

課題代表者

関山 牧子

  • 環境リスク・健康領域
    環境疫学研究室
  • 主任研究員
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