- 予算区分
- AQ センター調査研究
- 研究課題コード
- 1621AQ001
- 開始/終了年度
- 2016~2021年
- キーワード(日本語)
- データベース,地球温暖化,環境モニタリング
- キーワード(英語)
- Datbase, Global Warming, Environmental Monitoring
研究概要
地球環境センターが実施する地球環境モニタリング事業による長期観測データをはじめ、各種研究課題によって収集されたデータのデータベース化を進めるとともに、これらのデータベースを有効に使い、地球環境研究を遂行する上で有用な研究・解析支援ツールを提供する。また、既に整備されたデータベース・ツール・サーバー等の安全で効率的な管理・改良・長期運用を行う。以上の取組を通して、学術情報のオープン化を推進する。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
これまでに構築してきた地球環境データベースを元に、公開データの拡充をはかるとともに、データの検索とダウンロード(利用規約の適用を含む)、速報値閲覧(わかりやすいグラフ表示)、解析支援(トレンド解析や流跡線解析などのツール提供)、各種地球環境関連研究のデータベース紹介などの利用者支援を行う。また、必要に応じてWebコンテンツの開発改良を行う。その一方で、データベースの安全で効率的な運用の基盤となる、サーバ群の保守・管理・改良・更新をスケジュール化し実施する。さらに、国立環境研究所の企画・情報部門や地球環境研究センターの広報部門と緊密に連携し、データ利用研究の推進、学術情報のオープン化推進に必要な普及啓蒙活動を行う。
全期間を通じて、データベース・ツール・サーバー類の効率的な管理運用と必要に応じた更新を行う。加えて、年次毎に以下の取組を実施する。地球環境モニタリング事業によって得られる観測データについて、早期に公開するための指針を定め、順次公開を促進(〜1年目)、地球環境研究センターで実施される研究活動を中心に、各種学術情報(観測データ、モデル解析データ、それらの内容を表すメタデータ等)の効率的な公開を推進(〜2年目)、所内外の関係機関・部署と協力し、データベースを利用した学術情報のオープン化推進のための普及啓蒙活動を計画的に開始(〜3年目)、所内関連部署との協議に基づき、研究データマネージメントに関する指針を整備するとともに、長期安定的なデータベースの運用体制を確立(〜4年目)、効率的で省力化された学術情報公開の運営体制を確立し、6年目以降の次々期中期計画における実施計画を策定(〜5年目)。
今年度の研究概要
地球環境研究センターで実施される研究活動を中心に、各種学術情報(観測データ、モデル解析データ、それらの内容を表すメタデータ等)の効率的な公開を推進する。そのためのデータベース・ツール・サーバー類の効率的な管理運用と必要に応じた更新を行う。特に今年度は、研究データマネージメントシステム(RDMS)の開発を始める。地球環境データベース(GED)の改良も視野に入れ、システム設計を行う。並行して、所内外の関係機関・部署と協力し、学術情報のオープン化推進のための普及啓蒙活動を実施する。
外部との連携
国立環境研究所は2015年に日本生態学会と協定を取り交わし、生態学および生物多様性学における学術情報のオープン化に向けた取組みを連携協力して推進することとしているため、これを円滑に推進するための情報収集や活動を、日本生態学会、日本長期生態学研究ネットワーク(JaLTER)、ならびに他の学術団体・研究機関と連携して推進している。また、ジャパンリンクセンター(JaLC)が設立した「研究データ利活用協議会」に参加したり、京都大学主催のオープンサイエンスワークショップで研究所の取り組みについて発表したり、国立情報学研究所が実施している研究データ管理基盤化推進のための試験的プロジェクトに参加する等、学術情報のオープン化推進にかかわる活動も積極的に進めている。
備考
旧課題コード:1115AQ004