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環境汚染物質の発達神経毒性評価に関する新たな非侵襲的アプローチ(平成 30年度)
A novel approach for evaluation of environmental pollutant-induced developmental neurotoxicity using non-invasive MRI technique

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1618CD014
開始/終了年度
2016~2018年
キーワード(日本語)
神経毒性,自閉症モデル,マウス
キーワード(英語)
Neurotoxicity, Autism model, Mouse

研究概要

近年、発達障害と呼ばれる自閉症スペクトラム障害(ASD)およびアルツハイマー病などの罹患率が上昇しているが、原因はまだ不明である。このような原因は遺伝的要因のみではないため、環境中に存在する化学物質が発症に影響を与えているのは考えられ。大気中のエアロゾルに含まれるガス状成分が酸化し、二次有機エアロゾル(SOA)が生成される。最近、科学者たちは、非侵襲的な画像化方法に着目している。本研究は、自閉症モデルラットおよび発達期に化学物質であるバルプロ酸あるいはディーゼル排ガス由来二次生成有機エアロゾル曝露されたラットの社会行動、遺伝子発現、及び非侵襲的な画像化方法(MRI)で脳の変化を評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究では、二次生成有機エアロゾル(DE-SOA)を環境汚染物質のモデルとしてラットおよびマウスなどのげっ歯類モデルで、非侵襲的磁気共鳴イメージング(MRI)方法を使用し発達神経毒性を評価する。MRIによる方法が、次の世代の発達神経毒性のメカニズムを理解し、環境研究の分野での3Rを満たすために役立つだろう、様々な脳領域における神経伝達物質およびタンパク質レベルを検出します。

今年度の研究概要

30年度は今年度では、発達期に化学物質であるディーゼル排ガス由来二次生成有機エアロゾル曝露されたラットの社会行動 (Social dominance behavior)と前頭前野における神経免疫バイオマーカーの発現の変化を評価する。さらに、非侵襲的な画像化方法(MRI)で脳の変化を検討する。

課題代表者

TIN-TIN-WIN-SHWE

  • 環境リスク・健康領域
  • シニア研究員
  • M.D., Ph.D (Medical Science)
  • 医学,生理学,生化学
portrait

担当者