- 予算区分
- KZ その他公募
- 研究課題コード
- 1818KZ002
- 開始/終了年度
- 2018~2018年
- キーワード(日本語)
- バイオロギング,在来コイ,琵琶湖,バイオテレメトリ,動物搭載型ビデオ
- キーワード(英語)
- bio-logging,Japanese native carp,Lake Biwa,biotelemetry,animal-borne video
研究概要
琵琶湖流入河川の河口域は、水の流れや餌の豊富さから、琵琶湖の固有種を含む在来魚類の主要な生息地と予想される。本研究では、琵琶湖のみに生息する日本在来コイを対象として動物搭載型の行動・映像記録計を用いた野外実験を行い、河口域への来遊頻度や、いつ、どこで、何を摂餌するかを定量する。さらに、コイ目線の水中映像を通じて、河口域に集まる魚類を自然条件下で観察・記録し、周囲の環境情報も同時に把握する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
琵琶湖北部に流入する姉川と安曇川の河口域において、在来コイ6個体の放流実験を9−12月に計3回実施する。採捕したコイに動物搭載型の行動・映像記録計および超音波発振器を装着して再度放流し、行動記録(1週間)、水中映像(日中8時間)と河口域への来遊頻度(最長1年)を記録する。記録計のみを自動切離しにより回収し、各個体の行動データ(滞在深度、経験水温、遊泳速度と遊泳強度)および映像記録を取得する。
今年度の研究概要
コイが産卵のため接岸する5−7月の期間に、漁業者の協力を得てコイを採捕する。並行して、実験の開始前までに、記録計回収用のタグの製作および装着機器の調達を進めるほか、コイの来遊状況を知るための受信機設置の準備を行う。9月−12月には、1回につき2個体ずつの放流および記録計回収作業を計3回実施し、得られたデータを順次、解析する。1月以降は、野外に設置した受信機を定期的に引き上げて来遊状況を確認するほか、ビデオ映像を中心に研究成果をまとめて学会発表を行い、論文投稿の準備も進める予定である。
備考
公募名:河川基金
助成団体:公益財団法人河川財団
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- : 琵琶湖分室