- 予算区分
- AC 所内公募C
- 研究課題コード
- 1717AC003
- 開始/終了年度
- 2017~2017年
- キーワード(日本語)
- 国際ネットワーク,ミャンマー
- キーワード(英語)
- International network,Myanmar
研究概要
ミャンマーでは急速に進む民主化に後押しされ、諸外国からの投資の増加と共に発展が見込まれている。一方で同国における環境問題への関心は未だ低い状況にある。ヤンゴン大学に環境の学部はなく、環境問題を扱うとすれば公衆衛生大学(UPH)のOccupational and Environmental Health Departmentに過ぎない。本活動では、ミャンマーにおける環境健康研究の基盤構築に向け、ミャンマーの主要な医学系大学との協力関係に関する覚書締結とそれに基づく中長期的な人材育成プログラムを実施するものである。これらの活動を通じ、ミャンマー国の環境・健康分野における国立環境研究所の国際的存在感の向上と確立を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
ヤンゴン第二医科大学(UM2)及び保健省医学研究局(DMR)との覚書文書の締結を目指す。提携内容として、(1)共同研究の実施、(2)研修生の受け入れ、(3)合同ワークショップの定期開催を行う。
(1)の共同研究では、東南アジアに特徴的な金属汚染、都市環境における水質汚濁・大気汚染、等を対象として想定する。
(2)では、修士号・博士号取得のため来日した学生の日本での共同研究機関として学生の受け入れを行う。特に申請代表者が連携大学院教授を務め、学位授与資格を有する筑波大学を活用する。その他、ミャンマー学生の受け入れ実績のある埼玉大学、京都大学とも連携し、共同研究機関として学生の長・短期研修を受け入れる。
(3)2年に1度程度の頻度で、ヤンゴンにおいて環境健康研究に関する合同ワークショップを開催し、共同研究の報告を中心にミャンマーにおけるニーズの掘り起こし、我が国の最新の研究動向等を共有する機会を持つ。
今年度の研究概要
29年度は、ヤンゴン第二医科大学(UM2)及び保健省医学研究局(DMR)との覚書文書の締結を目指す。
締結後に、以下の活動を行う。
(1)ヤンゴン都市部の7か所においてインドアとアウトドアでサンプリングを行い、大気中の成分を分析する予定である。
(2)ミャンマーの医科大学から日本に留学している研究者を環境研に招待し環境研の最新の研究を紹介する。
(3)ミャンマーで行う学会で共同研究の予備実験の結果などを発表する。
外部との連携
(1)ヤンゴン第二医科大学(UM2)
(2)保健省医学研究局(DMR)
- 関連する研究課題
課題代表者
TIN-TIN-WIN-SHWE
- 環境リスク・健康領域
- シニア研究員
- M.D., Ph.D (Medical Science)
- 医学,生理学,生化学