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胎児期〜小児期における有機臭素系難燃剤曝露が肥満症に及ぼす影響に関する研究(平成 29年度)
Impact of brominated flame retardants in obesity and obesity-related metabolic disorders

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1717CD001
開始/終了年度
2017~2017年
キーワード(日本語)
肥満,臭素系難燃剤
キーワード(英語)
obesity, Brominated Flame Retardants

研究概要

近年、肥満症は、成人のみならず、小児においても急激に増加しており、先進国を中心に大きな社会問題となっている。この原因としては、生活環境の変化に起因するものが大きいとされている一方、環境化学物質の関与が指摘されている。本研究では、有機臭素系難燃剤(Brominated Flame Retardants; BFRs)の胎児期から小児期における曝露が、小児、あるいは成人の肥満、および肥満に起因する諸病態の発現・進展に及ぼす影響を評価し、その作用機序を解明することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

これまでの検討で、胎児期から小児期におけるヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)曝露により、高脂肪食負荷による肥満症の雌の仔獣において空腹時血糖の上昇傾向が認められた。本研究では、その作用機序解明のため、関連臓器における影響解析を行う。また、また、脂肪組織におけるBFRs曝露の炎症への影響について、脂肪細胞、およびマクロファージの単独培養、および共培養系を用いた検討も併せて行う。

今年度の研究概要

胎児期から乳児期のHBCD曝露が雌仔獣の肥満病態における高血糖を亢進した作用機序について、関連臓器である、内臓脂肪組織、肝臓、脳(視床下部)、膵臓 等を対象として詳細な解析を進める。
また、脂肪細胞、およびマクロファージの単独培養、および共培養系を用いた分子メカニズムの解明、および他の臭素系難燃剤曝露による影響についても検討を行う。

課題代表者

柳澤 利枝

  • 環境リスク・健康領域
    病態分子解析研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(医学)
  • 医学,生化学
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担当者